スクミリンゴガイ被害対策でドローン粒剤散布実験など実施 TEAD2021年8月18日
ドローンスタートアップのTEAD株式会社(群馬県高崎市)は、神奈川県伊勢原市のほ場で、スクミリンゴガイの被害対策として粒剤散布ドローン「TA408」を活用した防除作業と「リアルタイム圃場監視システム」による経過観察実験を実施した。
防除作業に活用された粒剤散布ドローン「TA408」
同実験は、神奈川県の「ドローン前提社会の実現に向けたモデル事業」で、「スクミリンゴガイ被害対策ドローン粒剤散布実験と防除散布効果の経過観察」をテーマに計画。2021年6月~7月に神奈川県農業技術センターの助言のもと実施手法の検討を重ね、昨シーズン大きな被害が発生した県内のほ場で、同社が主体となって実験を行った。
甚大な苗の食害被害を受けたほ場を含む約2ヘクタールの隣接するほ場で、先端技術を活用した複合的なスクミリンゴガイ対策を実施。その結果、今シーズンはスクミリンゴガイによる被害を最小限に抑えることに成功した。
スクミリンゴガイは、東南アジア由来のジャンボタニシ。用水路や水田内外に繁殖し、田植え直後の柔らかい稲を食い荒らす。環境省が「要注意外来生物」として指定しており、基本的に寒い冬を越せないが、温暖化の影響で成長した個体が越冬し、強い繁殖力で田植え直後に苗の食害をもたらしている。また、徐々に日本列島を北上し生息域を拡がり、近年は関東全域へ拡大。効果的な対策方法の確立が求められている。
同実験では、粒剤散布ドローン「TA408」を利用した広域防除剤散布と、ほ場のリアルタイム監視による浅水管理、被害の早期発見・防除により、総合的なスクミリンゴガイ対策を実施。スクミリンゴガイは、ほ場からほ場へ移動して侵入するため、広域で対策を行う必要があるため、隣接するほ場で構成される1つのエリアに対して行われた。
手作業での粒剤散布は散布装置を背負いながらほ場内を歩き回る必要があり、広域になるほど重労働になるが、ドローンで散布することにより、省力化と作業時間の短縮を実現した。また、ほ場内のスクミリンゴガイの移動を制限するには、浅水管理が重要であるため、同社は、粒剤散布後のほ場にインターネットを介してほ場の状況を正確に把握できる「圃場監視システム(仮称)」を設置。ほ場のリアルタイム映像からは、スクミリンゴガイ対策以外の情報も得られ、多様な状況に合わせて同システムを応用するための課題を抽出した。実験中、日々保存した定点映像からは、作物の発育状況を時系列で確認することができ、各種対策と効果の検証も行った。
ほ場の状況を正確に把握する「圃場監視システム」
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