かんきつ かいよう病 県内全域で発生 長崎県2021年9月17日
長崎県病害虫防除所は、かんきつ かいよう病の発生を県内全域で確認。これを受け、9月16日に令和3年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
9月前期の巡回調査(36筆)の結果、葉では発病葉率は0.9%(平年0.2%)、発生圃場率は58.3%(平年10.6%)。果実では発病果率は0.9%(平年0.1%)、発生圃場率は47.2%(平年2.8%)だった。向こう1か月の降水量は平年並か多い見込みで、同病の発生に好適な条件となっている。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇同病の抑制には、予防的な薬剤散布が効果的。台風などの強風を伴う雨が予想される場合には、事前に銅水和剤の散布を行う。ただし、収穫期が近い品種では、果実に汚れが残る恐れがあるので注意する。
〇樹上で越冬した菌は翌年の感染源になるため、発病枝や発病果は除去し、圃場外に持ち出し処分する。
〇銅剤は高温期に散布すると薬害を生じることがあるため注意する。また、薬害防止のため農薬のラベルに従い、炭酸カルシウム水和剤(クレフノン等)を混用する。
〇各品種による耐病性は以下のとおり。耐病性が弱い品種は特に注意する。
◎かいよう病に対する各品種の耐病性(長崎県病害虫防除基準より)
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