【注意報】野菜、果樹、花き類に「ハスモンヨトウ」県内全域で多発のおそれ 新潟県2023年9月15日
新潟県病害虫防除所は、野菜、果樹、花き類にハスモンヨトウが多発の恐れがあるとして、9月14日に令和5年度病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
図1:各地の性フェロモントラップにおけるハスモンヨトウの誘殺数
新潟県病害虫防除所によると、各地の性フェロモントラップの誘殺数は、8月第3半旬から急増し、9月第1半旬以降はほとんどの調査地点で平年に比べて多くなった。特に9月第2半旬の誘殺数は、五泉市一本杉で1831頭、新潟市西蒲区松野尾で755頭となり、平年の2~3倍になっている(図1)。
図2:ハスモンヨトウの中齢幼虫(提供:新潟県病害虫防除所)
現在、大豆、かき、なす、さといも、アブラナ科作物などで、若~中齢幼虫の食害による被害が増加している(図2)。気象庁が発表した向こう1か月予報では、気温が平年比高いと予報されており、加害に好適な条件が続くと予想される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)耕種的防除、物理的防除
〇同種は広食性で雑草地にも生息しているため、ほ場周辺の雑草管理を徹底する。
〇葉裏をよく観察し、卵塊または若齢幼虫が密集しているのを見つけたら摘除して、ほ場外で適切に処分する。
〇施設栽培では、開口部に目合い4ミリ以下の防虫ネットを張り、成虫の侵入を防ぐ。
(2)化学的防除
〇老齢幼虫になると分散し急激に食害量が増大するうえ、薬剤が効きにくくなるため、体長1センチ以下の若~中齢幼虫のうちに薬剤防除する。
〇若齢幼虫は葉裏などに密集していることが多いため、薬液が葉裏や株元に十分届くよう丁寧に薬剤散布する。
〇薬剤散布の際は、最新の農薬登録状況を確認し、農薬使用基準を遵守する。なお、収穫期が近い作物にあっては、使用時期(収穫前日数)に注意する。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日
-
JA愛知信連と高機能バイオ炭「宙炭」活用に関する協定締結 TOWING2025年5月2日
-
5月の野菜生育状況と価格見通し だいこん、はくさい、キャベツなど平年並み 農水省2025年5月2日
-
「ウェザーニュースPro」霜予測とひょう予測を追加 農業向け機能を強化2025年5月2日