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【特殊報】トマトキバガ 県内で初めて確認 愛知県2023年10月24日

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愛知県農業総合試験場は、トマトキバガの発生を尾張地域、東三河地域において県内で初めて確認。これを受けて、10月23日に令和5年度病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。

愛知県農業総合試験場によると、10月10日に農林水産省名古屋植物防疫所が中部国際空港および豊橋港湾合同庁舎敷地内に設置したトマトキバガ侵入調査用フェロモントラップにおいて、トマトキバガが誘殺された(名古屋植物防疫所同定)。なお、トマトほ場周辺に設置したフェロモントラップにおける誘殺及び農作物の被害は確認していない。

トマトキバガは、2021年11月に初めて熊本県で特殊報が発表された後、沖縄県から北海道までの計31道府県で誘殺が確認されている(10月18日現在)。

トマトキバガの成虫は、翅を閉じた静止時で体長5~7ミリ(前翅長約5mm、開張約10mm)。前翅は灰褐色の地色に黒色斑が散在し、後翅は一様に淡黒褐色。幼虫は、終齢で約8ミリとなる。体色は淡緑色~淡赤白色で、頭部は淡褐色。前胸の背面後方に細い黒色横帯がある。

1年に複数の世代が発生し、繁殖力が高い。発生世代数は環境条件によって異ななり、年に10~12世代発生する地域もある。卵~成虫になるまでの期間は24~38日程度だが、気温が低い時期はさらに延びる。成虫は夜行性で、日中は葉の間に隠れていることが多い。卵は、寄主植物の葉の裏面などに産み付けられる。幼虫は1齢から4齢までの生育ステージがあり、土中や葉の表面で蛹化する。

ナス科植物が主要な寄主植物だが、マメ科のインゲンマメも寄主植物として確認されている。トマトでは、茎葉の内部に幼虫が潜り込んで食害し、孔道が形成される。葉の食害部分は表面のみ残して薄皮状になり、白~褐変した外観となる。果実では、幼虫が穿孔侵入して内部組織を食害するため、果実表面に直径数ミリ程度の穴が空いて腐敗する。

表:トマトキバガに登録のある農薬(散布)10月11日現在

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇ほ場内をよく見回り、見つけ次第捕殺する。

〇施設栽培で防虫ネット未設置の場合は、コナジラミ類対策も兼ねてハウスの開口部に0.4ミリ目合いの防虫ネットを設置し、本虫のハウス内への侵入を防止する。

〇ほ場で発生が認められた場合は、発生を拡大させないため、薬剤散布を行うとともに、被害葉や被害果実はほ場に放置せず、速やかに土中に深く埋却するか、ビニール袋などに入れて一定期間密閉して寄生した成幼虫を全て死滅させてから適切に処分する。なお、薬剤散布にあたっては、最新の農薬登録情報を確認し、薬剤抵抗性の発達を防ぐため系統(IRACコード)が異なる薬剤のローテーション散布を行う。

〇トマトキバガの発生が疑われた場合は下記まで連絡を。
農業総合試験場環境基盤研究部病害虫防除室(電話)0561-62-0085

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