アスパラガス高畝栽培×スマート農業 壱岐市で実証ほ場を開場 ゼロアグリ2024年11月28日
ルートレック・ネットワークスは、同社が開発するパイプハウス向けの環境制御システム「ゼロアグリ・シリーズ」を活用し、長崎県壱岐市に、アスパラガス高畝栽培×スマート農業を実証する自社ほ場「ルートレックファーム」を開場した。壱岐では初のアスパラガス高畝栽培となる。
11月時点のルートレックファーム
壱岐市石田にあるルートレックファームは、農業資材が高騰化していることとSDGsの観点から、遊休ハウスを修繕して再活用。アスパラガスの複数品種を3月に定植し、現在栽培実証している。
潅水・施肥・側窓・谷換気を自動制御する「ゼロアグリPlus」
ルートレックファームでは、同社製品のAI統合環境制御システム「ゼロアグリPlus」を導入。潅水施肥の自動制御に加え、地上部の谷換気や側窓の換気も自動制御している。今後は地温制御による収量拡大や品質向上にも取り組む予定。
栽培手法としては、従来の平畝栽培・散水型の潅水ではなく、身体にやさしい高畝栽培と水ストレスが軽減できる点滴潅水を取り入れ、省力化と同時に高度な環境制御によるスマート農業に取り組む。今後、継続的に栽培することで、生産性の高い農業のパッケージ化の実現と販売を目指す。
アスパラガスのハウス栽培は、きめ細やかな水やり・施肥、防除、収穫作業等には長年の経験や人手による作業が必要。技術の習得に多くの時間を要し、身体的な負荷も大きいことから新規就農の妨げとなっている。このため、データや自動化技術を活用した栽培の最適化や軽労化の実現が求められていた。
同社はこの取り組みにより、生産性の高い栽培手法をパッケージ化して展開することで、新規就農者を呼び込み、アスパラガスの売上向上につなげる。また、様々な栽培方法の選択肢を農家に提供できるようにすることで、農家の高齢化や後継者不足の課題解決につなげ、産地の継続に貢献する。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日