養父市と農業機械実証試験等で協定締結 農研機構2019年5月28日
兵庫県養父市は、農研機構と農業機械実証試験等に関する協定を締結。24日に養父市役所で協定締結式を行った。
養父市は、「日本一農業をしやすいまち」の実現に向け、国家戦略特区の規制緩和による特例事業や国や県の補助事業など、様々な契機をとらえて中山間地農業のスマート化を目指している。
この取り組みの一環として、農研機構と協定を結び、連携することで、中山間地域における農業機械の実証に取り組む。また、農業機械の実用化を通じ、中山間地域における農業の維持・発展をめざす。
全国的に農業従事者数が減少し、高齢化が進む中、国土の約7割を占める中山間地域での担い手不足は深刻化しており、営農の維持が困難と見込まれるほ場が急速に増加している。こうした状況の中、農業の担い手不足を解消するため、農業機械の自動走行などの研究や実証試験が行われているが、平野部が中心で、中山間地域における研究は進んでいない。
今後の連携協力事項としては、農研機構が行う農業機械の開発に際し、養父市は中山間地域農業の実態を踏まえた開発要望や改善提案を行う。
また、農研機構が開発中の農業機械の実証試験や実演会の実施に際し、養父市は実証の場の提供や受け入れ態勢を整える。
さらに、すでに採択されているスマート農業技術の開発・実証プロジェクトのほか、今後、養父市が中山間地域の農業機械開発のための国庫事業等に採択された場合、農研機構は必要な支援を行うという。
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