埼玉県羽生市で実証栽培施設「羽生愛菜プロジェクト」建設開始 タカミヤ2021年3月10日
足場をはじめ仮設機材の開発・製造・販売・レンタルを行う(株)タカミヤは、埼玉県羽生市で「羽生愛菜プロジェクト」をスタート。1期工事では農作物の収量と品質を向上させる農業用ハウスの実証実験を行うための自社栽培施設として、新製品の農業用ハウス「G-Castle NEO48」を建設し、「キューリ」「イチゴ」「ミニトマト」などの実証栽培を行う。
6月末に完成予定の農業用ハウス「G-Castle NEO48」
羽生愛菜プロジェクトは、ITやIoTの技術を取り入れ、キューリの収量をあげるための栽培方法や、良質なイチゴ・ミニトマトを育てるための栽培システムの実証実験。現場作業の省力化やカイゼン活動、労務管理システムの導入など、使用する生産者にとってより機能性の高い栽培施設の開発にも取り組む。ITやIoTの技術としては、ハウス内環境のセンサリングを行い、得られたデータを蓄積および見える化。得られたデータを活用した各種設備の制御を行うことで、長年の知見に頼らなくても栽培が可能な農業をめざす。
建設用足場の製造で培った金属加工技術により頑丈なハウス作りに取り組んできた同社。アグリ事業に参入してから6年で、一般生産者向けのパイプハウスから高度環境制御システムを搭載した大型栽培施設まで、様々な施設の建設を通して多くのノウハウを蓄積してきたが、栽培に携わった経験がないことから、生産者により寄り添った提案をするため自社の農場を建設し、実際に栽培を行い知見を得ることで、産者視点を取り入れ、さらに使いやすい施設の開発や提案に役立てる。
同社担当者は「生産者と栽培の工夫や新しいハウスの取り組みなどの話題で、様々な会話ができるようになるのではないかとワクワクしている。このプロジェクトで得た知見を蓄積し、ハード面だけでなくソフト面でもお役に立てるハウスの開発などに活かしていく」と話している。また、同プロジェクトを通じて、建設コストやランニングコストの低減、収量アップの取組などを実践し、将来的には補助金に頼らない農業の実現をめざすという。
同プロジェクトでは実際に栽培に携わる運営スタッフを募集予定。興味のある人採用窓口(電話)03‐3276‐3910へ。
■新製品の農業用ハウス「G-Castle NEO48」

施設園芸協会の構造指針に基づいた独自の設計手法により日影となる鋼材を極力減らし、堅牢でありながらより採光性の高い作物の生育に理想的な環境を実現。屋根面のアーチに汎用性の高い48.6φ(直径48.6mm)足場鋼管を採用し、建設コストの低減にも取り組んでいる。大きな天窓を標準装備しており換気性も高く、ハウス内の環境制御や高温対策に取り組みやすい仕様。また、アーチパイプの強度を高くしたことで、ピッチ幅を従来の50センチから150センチに広げ、日影になる鋼材の量を削減し、より多くの日光を取りこめるようになった。
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