バイオ肥料の市場規模 2026年に45億米ドル到達予想2021年7月27日
株式会社グローバルインフォメーションは7月21日、市場調査レポート「バイオ肥料の世界市場 (~2026年):形態 (液体・担体ベース)・散布区分 (土壌処理・種子処理)・タイプ (窒素固定・リン酸塩可溶化・カリウム可溶化)・作物・地域別」(MarketsandMarkets)を発売した。
同レポートは、バイオ肥料の市場規模は、2021年の26億米ドルから年平均成長率(CAGR)11.9%で成長し、2026年には45億米ドルに達すると予想。 精密農業や保護農業の導入、環境問題への関心の高まりなどが、バイオ肥料市場の成長を促進する要因となっている。
新型コロナウイルスのバイオ肥料市場への影響
バイオ肥料の開発は比較的容易なため、国内メーカーにより運営される傾向にある。生産物は地元企業で製造されるため、新型コロナウイルスによるサプライチェーンの影響はあまり見られなかった。そのため、多くの国で、バイオ肥料市場は地元メーカーにより支配されると予測される。南米では大豆、ヨーロッパでは果物や野菜、アジアでは米など、食用作物の生産量が大幅に増加。さらに、各国では国内の食料生産を強化する必要性から、栽培が何度も繰り返されている。土壌の栄養分を補うための有効なツールであるバイオ肥料は、市場で高い需要がある。政府による規制の緩和に伴い、バイオ肥料市場は今後も大きく成長することが予測される。
牽引要因:有機食品業界の成長
消費者は、健康への関心から、食品の安全性や食品中の残留物、環境問題などに高い関心を寄せ、こうした意識の高まりから、化学物質を含まない食品を好む傾向がある。その結果、Wal-MartやCoscoなどの大手スーパーマーケットチェーンは、オーガニック食品の商品提供を増やしている。また、多くの先進国のレストラン業界では、健康志向の高い消費者に向けたオーガニック食品のメニューを提供。有機食品業界の成長は、有機農業の前提条件であるバイオ肥料や有機肥料の需要を喚起している。また、新型コロナウイルスの影響に伴い、健康的な有機食品に対する人々の意識が高まっており、バイオ肥料などの生物学的インプットの市場成長の原動力となっている。これらの要因により、米国、ドイツ、中国、スイス、デンマークなど多くの国で、有機食品の小売販売が増加している。
抑制要因:環境および技術面での制約
バイオ肥料は保存期間が限られており、汚染のリスクが高い製品。バイオ肥料に使われている微生物は、高温にさらされると生存できなくなるため、涼しく、乾燥した場所で保管することが重要。農業植菌技術における主要な問題は、保存中の微生物の生存。その他の課題は、培養液、収穫時の微生物の生理的状態、脱水プロセス、乾燥速度、保存中の温度維持、植菌剤の水分活性など、いくつかのパラメータを中心に展開され、これらの課題は、微生物の保存期間に影響を与える。また、この市場では、研究開発や試験を行う研究所の数が少ないことも、バイオ肥料市場の成長を妨げている。
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