養液栽培で排液リサイクルシステム トヨタネ2023年8月23日
トヨタネ(愛知県豊橋市)は養液栽培で課題となる排液を再利用するリサイクルシステムを開発し、新提案した。
トヨタネ排液リサイクルシステム
かけ流し式の養液栽培では、植物が吸わなかった余分な培養液である排液は、圃場外に排出している。同社が開発した「トヨタネ排液リサイクルシステム」では、排液を回収して除菌した後、希釈タンク内で原水、液肥と混合し、培養液として再利用する。これにより環境に配慮した栽培が可能となり、肥料代の削減にもつながる。また、制御盤(給液PROめぐる)の機能や除菌装置のラインナップを充実させることで、安定したEC調整と病気のリスク低減を実現する。
同システムの特徴は、希釈液作成から本圃への給液まで、一連の動作を制御する。ECセンサーの計測値をもとに希釈液を作成するため、排液を混入しならが安定したEC調整が可能となる。また、植物の状態に応じて時刻制御、日射制御、外部制御の3パターンで給液し、その要求度(飽差や排液量)に応じて給液量を調整できる。さらに1日の給液、排液量、液肥使用量、時刻別の給液・排液量などの履歴を記録できる機能も充実させた。
除菌システムは、まくりーんシステム(ろ過(UF膜))、塩素注入器(次亜塩素酸ナトリウム注入)を要望に応じて選択できる。
【仕様】
▽電源 単相AC100-240V
▽消費電力 約15W
▽系統数 最大2系統
▽給液方式 希釈タンク方式
▽給液開始信号 時刻制御/日射制御/外部制御
▽標準対応面積 2000㎡(20a)
▽付属品 ECセンサー、EC計制御盤
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