国産レモン生産拡大に期待 新品種「璃の香」2014年5月29日
農研機構果樹研究所はかいよう病に強く、豊産性で、加工適性に優れたレモン新品種「璃の香(りのか)」を開発した。
レモンはかいよう病に弱いため、国産の産地は温暖で降水量が少ないような瀬戸内地方などに限定されていた。
今回、農研機構が開発した「璃の香」を全国のカンキツ類産地24カ所で試験栽培したところ、従来品種のかいよう病未発病割合が50%程度であるのに対し、80%を超えるなど、発病程度が明らかに低く、強い抵抗性を示した。
果実は200g程度で従来品種に比べて大きく、11月下旬ごろから成熟果実が収穫できる。果皮が薄く、果汁が多く、酸味がまろやかで、種がない、など加工適性に優れているのも特徴で、「国産レモンの生産拡大が期待できる」(農研機構)新品種だ。
5月15日に品種登録出願が公表され、平成27年秋季から苗木が販売される予定。種苗の配布などについての問い合わせは農研機構果樹研究所企画管理部運営チーム(TEL:029-838-6443)まで。
(写真)
「璃の香」結実の様子

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