糖度の高い紫サツマイモ新品種「ふくむらさき」 農研機構2018年11月16日
農研機構は、紫色が濃く糖度が高い、しっとりとした食感の紫サツマイモ新品種「ふくむらさき」を育成した。
アントシアニンを含む紫肉色のサツマイモは沖縄県や鹿児島県の島しょ部では「紅いも」として親しまれてきた。現在主力品種として沖縄県を除く地域で普及している紫サツマイモ「パープルスイートロード」は、黄肉色のサツマイモに比べると食味の評価が低かった。
この「ふくむらさき」は「パープルスイートロード」より食味が優れ紫色が濃く、蒸し芋や焼き芋にした時の糖度は「べにはるか」並みに高く、肉質は中~やや粘質でしっとりした食感になっている。また、名前の由来は美味しさで食べた人を幸福な気持ちにすることができる紫サツマイモであることを表している。
「ふくむらさき」は茨城県など関東を中心として青果用サツマイモ産地で良食味の紫サツマイモ品種として普及、2019年春から民間種苗会社などを通じて苗を供給する予定となっている。
(写真)ふくむらさき、ふくむらさき(左)とパープルスイートロードの断面、ふくむらさき(左)とパープルスイートロードを蒸した時の断面
(写真はすべて「農研機構九州沖縄農業研究センター」から提供)
(関連記事)
・サツマイモとクリの新品種でマッチングフェア 農研機構(18.10.30)
・欲しいだけ食料を輸入できる時代は終わる(2)【薄井寛・元JC総研理事長】(18.10.23)
・産出額全国1のさつまいもを特集 茨城県の10月のニュースレター(18.10.04)
・サツマイモで油溶性リポフェノール実用化へ サティス製薬(18.06.14)
・サツマイモを北米に 焼き芋戦略拡大(18.01.22)
・【前半】焼き芋を武器に所得向上 JAなめがた(茨城県)(17.11.08)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日 -
農業経営効率化へ 青果市況情報アプリ「YAOYASAN」に分析機能追加 住友化学2025年10月31日


































