"ひとをおもうための梨"熊本・荒尾梨の新ブランド「ことのみ」誕生2022年9月8日
熊本県荒尾市は梨生産者、JAたまな、熊本県と連携し、通称「ジャンボ梨」で知られる荒尾梨の新ブランドで、 "ひとを想うための梨"「ことのみ」を立ち上げた。9月7日からJAたまなによる共同販売を始めた。
荒尾市の特産の梨「ことのみ」
明治40年から栽培が始まってから約115年にわたって親しまれてきた荒尾梨。新ブランド「ことのみ」の産地である熊本県荒尾市は、明治から昭和にかけて、三池炭鉱を中心に全国から労働者の集まる炭鉱の街として知られる。かつて荒尾市の基幹産業だった炭鉱業は過酷で危険な仕事で、荒尾市に集まった労働者たちは、なかなか会えない地元の家族や親戚、友人たちに「元気だよ」「食べているか?」「会いたい」という想いをこめて荒尾市の特産「荒尾梨」を贈っていた。
こうしたな"ひとを想うための梨"として、重宝されていたことから、荒尾梨に"言葉を宿す実"という意味で「ことのみ」と名付け、新たなブランドとして展開する。
「ことのみ」は、梨の一つ一つに袋掛けをする有袋栽培で生産しており、直接実に農薬がかかることなく、生産者の手によってひとつひとつ丁寧に育てられている。また、有明海に面した荒尾市には、春先に海から暖かい風が吹くため、良質な梨が育つ。
ギフトBOX「ことのみ3.5kg箱」1箱3000円前後
"ひとをおもうための梨"というエピソードや生産者の惜しまぬ手間暇、荒尾市の豊かな自然の3つが織りなすハーモニーから生まれた「ことのみ」は、敬老の日を控える秋のシーズンに"大切な人を想うギフト"としておすすめ。今回「ことのみ」として届ける品種は「あきづき」で、果肉は柔らかく多汁、酸味が少なく上品な甘さを味わえる。
JAたまな荒尾梨部会の尾上光洋部会長は「昨今の自然災害や家族構成の変化等により、生産・販売環境が大きく変わってきているが、新ブランド"ことのみ"を契機に100年以上の歴史を継承しつつ、新たな目線から荒尾梨の魅力を発信し、『梨と言えば、「ことのみ」荒尾梨」』と思っていただけるよう、梨生産者全員で盛り上げていきたい」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(87)みどりの食料システム戦略 現在の技術で実現可能でしょ(1)2024年3月30日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(4)【防除学習帖】 第243回2024年3月30日
-
土壌診断の基礎知識(13)【今さら聞けない営農情報】第243回2024年3月30日
-
野菜・果実のコスト積み上げの販売は空論【原田 康・目明き千人】2024年3月30日
-
【現地レポート・JAの水田農業戦略】新たな輪作で活路(2)子実コーンの「先駆者」 JA古川2024年3月29日
-
農業者所得増加へデジタルビジネス加速 農林中金 中期ビジョンを策定2024年3月29日
-
「子ども世代に農業勧めたい」生産者の2割 所得向上が課題 農林中金調査2024年3月29日
-
東京・大阪で組合長らが 「夢大地かもと」スイカをPR JA鹿本2024年3月29日
-
全国から1,000名を超える農業の担い手が集う 「第26回全国農業担い手サミットinさが」開催 佐賀県2024年3月29日
-
家族みんなで夏の農業体験はじめよう 食農体験イベント「土袋でデコきゅうり」開催 JA兵庫六甲2024年3月29日
-
(377)食中毒1万人は多いか?【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年3月29日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第96回2024年3月29日
-
【人事異動】全国農業会議所(4月1日付)2024年3月29日
-
品種で異なるメロンの味わいを体験 自由が丘「一果房」で29日から 青木商店2024年3月29日
-
第160回勉強会「レジリエントな植物工場運営・発展に向けて~災害からの復旧・復興事例から学ぶ」開催 植物工場研究会2024年3月29日
-
創立55周年記念 ガーデニング用 殺虫・殺菌スプレーなど発売 住友化学園芸2024年3月29日
-
「核兵器禁止条約」参加求める26万の署名 藤沢市議会が意見を採択 パルシステム神奈川2024年3月29日
-
尾鷲伝統の味「尾鷲甘夏」出荷開始 JA伊勢2024年3月29日
-
令和6年能登半島地震 被災地農家を応援 JA全農石川へ寄付 KOMPEITO2024年3月29日
-
林木育種センター九州育種場 九州育種基本区の「スギエリートツリー特性表」公表 森林総研2024年3月29日