和歌山県の若手梅農家「梅ボーイズ」北海道三笠市で10万平米の梅園の経営管理を開始2023年7月7日
和歌山県日高郡みなべ町の梅農家で梅干しを製造販売する株式会社うめひかり(梅ボーイズ)は7月1日、北海道三笠市の明日佳グループ(北海道札幌市)から10万平米の梅園の経営を引き継ぐことを発表した。

三笠市の梅園は同市のシンボル的な存在として地域から愛されている。これまで梅園を運営してきた明日佳グループは「耕作放棄させてしまうのは申し分ない」という理由から、梅園の管理について梅ボーイズに提案があった。同社は和歌山県に拠点を置くが、山本将志郎代表は大学時代を北海道で過ごした経緯があり、市役所や市民からも梅園の復活を望む声が多数寄せられたことから、このほど梅園の管理を引き受けることになった。
三笠市の10万平米の梅園は全国でも有数の規模を誇り、梅ボーイズとしても、この規模の梅園を管理するのは初めての挑戦となる。また、和歌山県と異なり雪の多い地域であるため、積雪の重さに幹が耐えられず弱ってしまうなど、一般的な和歌山の梅園と比較しても200分の1程度と生産性が低いのが課題。栽培される梅の品種は「豊後」で、和歌山県の柔らかな南高梅とは大きく異なる。
今後は、「梅ボーイズ 三笠農園」として、梅まつりの開催や、三笠市で栽培する「豊後」の特徴を生かした梅酒や梅シロップを開発を予定。また、農園長を含めスタッフも募集している。梅の栽培はもちろん、商品化や営業活動まで包括的に動ける人を募っている。問い合わせは、梅ボーイズ代表(電話)080-1173-2685へ。

◎梅ボーイズ 三笠農園
住所:北海道三笠市幾春別栗丘町16番地
※見学の際は事前に電話で予約を
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