「梅干しを後世に残す」梅ボーイズが「プレミア和歌山」で最優秀賞を受賞2024年3月7日
塩と紫蘇だけで梅干しを製造する株式会社うめひかり(和歌山県みなべ町)は3月4日、和歌山県が主催した「プレミア和歌山」で審査員特別賞(最優秀賞)を受賞した。
「プレミア和歌山」の表彰式で審査員特別賞(最優秀賞)を受賞した
うめひかりの山本氏(中央)と審査委員長の残間氏(右)
プレミア和歌山は、県産品を幅広い分野で、県外、海外へ積極的に販売促進を図るため、和歌山県のブランドとして認定・推奨する制度。審査委員会の審査理念のもと、安全・安心を基本に「和歌山らしさ」「和歌山ならではのもの」などの観点から県産品等が認定され、申請品の中で特に優れた1商品に審査委員会から特別賞が与えられる。今年度は数多くの申請の中から109商品(58事業者)がプレミア和歌山推奨品として認定された。
最高賞となる「プレミア和歌山特別賞」を受賞したうめひかりのメンバーは"梅ボーイズ"として、「梅・塩・紫蘇」だけで漬けた無添加の梅干しにこだわり、全国の小売店・オンラインショップで販売している。今回受賞した商品「梅と紫蘇」について審査委員からは「昔ながらのすっぱい梅干しが、良い」「事業者の就農、そして商品開発のストーリー性が素晴らしい」と評された。
うめひかりは、和歌山県みなべ町で明治37年創業の梅農家に生まれた代表取締役の山本将志郎氏が、2019年に梅本来の味を生かして、塩と紫蘇だけで漬ける梅干し屋として開業。全国から新規就農者を募り、"梅ボーイズ" として10人の梅農家を誕生させた。3年目から農園長になれる仕組み作りなど、梅農家継承に向けてチャレンジしている。
受賞した「梅と紫蘇」
表彰式で審査委員長の残間里江子氏は、「プレミア和歌山特別賞」を受賞したうめひかりについて、「今回は、産業の新しい可能性を秘めた方たちが選ばれた。特別賞受賞については、若い人たちを集めて新規就農者を増やしている点が『これぞ、これからの新しい産業だ』と評価された結果となった。今後も、和歌山の梅の新しい可能性を全国に、そして世界に広めてほしい」と講評。また、うめひかりの山本氏は「今回いただいた賞が、この活動を大きく飛躍させてくれる。私たちの梅干しと活動そのものを評価いただき、ありがとうございました。最初は1人で始めた活動でしたが、今では23名のメンバーが集まってくれた。梅から、そして和歌山から、日本の農業の新しいあり方を作っていきます」と話した。
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