花の終わった胡蝶蘭の無料回収サービス「フォアスゼロ」開始 ヒカル・オーキッド2025年11月13日
胡蝶蘭を生産・販売するヒカル・オーキッド(和歌山県有田市)は11月11日、生産農家による花の終わった胡蝶蘭の無料回収サービス「フォアスゼロ」を開始した。

胡蝶蘭農家として40年の同社は、上場企業を中心に多くの企業から取引先への就任祝いや開店・開業祝いなどで利用されているが、コロナ禍をきっかけに贈答用胡蝶蘭の需要が激減。また、環境意識の高まりから、処分に手間がかかり、鉄の支柱や陶器を使っているため一般ゴミとして処分できない胡蝶蘭を贈答に使うのを取り止める企業が続出し、売上が低迷ししていた。そんな中、2022年にすべて自然由来の資材を使用した産業廃棄物ゼロ(一般ゴミで処分が可能)のSDGs胡蝶蘭「フォアス」を開発。現在では150社以上の上場企業などに利用されている。
一方、取引先の中には、「就任があるごとに、たくさんの胡蝶蘭をいただいてありがたいが、毎回処分が大変。相手にも大変な思いをさせていると考えると、胡蝶蘭を贈るのは気が引ける」という声も多い。そこで、花の終わった胡蝶蘭を無料で回収するサービス「フォアスゼロ」を始めた。
胡蝶蘭の無料回収サービス「フォアスゼロ」イメージ
同サービスでは、胡蝶蘭が届いた時に、箱と同梱された返送用伝票を保管しておき、花が終わったら鉢をまるごと箱に入れてガムテープで蓋を閉じ、返送用伝票を貼って佐川急便に集荷依頼をするだけで完了。送料無料で処分の手間がかからない。
回収された苗は自社農場で再育成、支柱や鉢などの資材も自社で再利用し、再循環することで環境負荷を減らすことができる。
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