規模拡大など担い手ニーズ応援 農業メインバンクを機能強化 JAバンク2016年2月12日
JAバンク(JA・信連・農林中金)は、28年~30年度の総合戦略として「JAバンク中期戦略」を策定した。わが国の農業メインバンクとして「地域農業をリードする担い手」と「多様な担い手」に対し、それぞれのニーズ等をふまえた踏み込んだ対応を行い、農業所得増大、地域活性化に資する機能を発揮していく。
JAバンク中期戦略では3年後に実現しているめざす姿を「しっかりと農業を支えるJAバンク」との評価を得ていることとした。
農業経営体の集約・規模拡大は進み、約1割の経営体(5ha以上)が耕地面積の過半(59.7%)を占める状況にある。農業生産法人数は継続的に増加し、27年1月時点で1万5106(27年1月)と前年比773法人増となっている。一方で、農村を支えているのが個人・兼業農家で圧倒的多数を占める。
そこでJAバンクとしては▽多面的機能を維持する個人農家には、JAを中心に農地集約化・法人化や事業継続を応援し、県域担い手サポートセンターがサポート、▽大規模・法人化の流れのなか、産業としての担い手をターゲットに信連・農林中金中心に取引拡大、シェア確保を実施する。
「地域農業をリードする担い手経営体」と「多様な担い手」に対し、それぞれのニーズ等をふまえた対応によって農業所得増大と地域活性化に資する機能を発揮することをめざす。
4月には全都道府県に県域担い手サポートセンターが立ち上げることなっているが、信連や農林中金支店と連携強化を図り、担い手経営体に対応するJAへの支援体制をつくる。
同時に、JA段階でも営農部門と信用部門の垣根を越えた営農信用連携会議といった農業融資も含めた情報共有体制づくりをめざす。また、員外やJA未利用の大規模農業法人に対しては、県域担い手サポートセンターが、JA担当者の同行のもとに直接訪問するなど取り組みを強化する。
こうした活動では金融支援だけでなく、販路拡大の提案や商談会への参加など非金融面の支援も行う。「担い手の最初の相談相手はJA」となるよう農業メインバンク機能の強化を図っていく。
これらの実践にあたって活用を図っていくのが「農業所得増大・地域活性化応援プログラム」。平成26年度に構築した事業規模2兆円、事業費1000億円のプログラムで輸出促進の取り組み、6次産業化、商談会・ビジネスマッチングによる販売力強化、担い手の規模拡大・効率化支援などを行っていく。
このうち担い手の規模拡大等の応援では、農機具等にかかるリース料の一部を助成する「農機具等リース応援事業(アグリシードリース)」の第1回募集を昨年7月に実施した。そのほかアグリシードファンドやローンなど資金対応も行っていく。
(関連記事)
・JAバンク担い手金融リーダー全国大会開催-農林中央金庫 (16.01.22)
重要な記事
最新の記事
-
【2025国際協同組合年】「協同組合っていいかも!」 若い世代へ発信を 連続シンポ第6回2025年10月15日
-
イネカメムシをムシヒキアブが捕食 「天敵」防除に可能性 有機農研シンポで報告2025年10月15日
-
平成の大合併と地方自治【小松泰信・地方の眼力】2025年10月15日
-
公開シンポ「わが国の農業の将来を考える」11月1日開催 日本農学アカデミー2025年10月15日
-
令和7年度加工食品CFP算定ロールモデル創出へ モデル事業の参加企業を決定 農水省2025年10月15日
-
西崎幸広氏ら元プロ野球選手が指導「JA全農WCBF少年野球教室」草津市で開催2025年10月15日
-
元卓球日本代表・石川佳純が全国を巡る卓球教室 三重で開催 JA全農2025年10月15日
-
新米など新潟県特産品が「お客様送料負担なし」キャンペーン実施中 JAタウン2025年10月15日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」マロンゴールドで鹿児島の郷土料理「がね」を調理 JAタウン2025年10月15日
-
みなとみらいでお芋掘り「横浜おいも万博2025」さつまいも収穫体験開催2025年10月15日
-
JA全農京都×JA全農兵庫×JA全農ふくれん「ご当地ピザ」セット販売 JAタウン2025年10月15日
-
2027年国際園芸博にタイ王国が公式参加契約2025年10月15日
-
「水田輪作新技術プロジェクト」キックオフフォーラム開催 農研機構2025年10月15日
-
「第77回秋田県農業機械化ショー」にSAXESシリーズ、KOMECTなど出展 サタケ2025年10月15日
-
「直進アシスト搭載トラクタ」がみどり投資促進税制の対象機械に認定 井関農機2025年10月15日
-
東京駅「秋の味覚マルシェ」で新米や採れたて野菜など販売 さいたま市2025年10月15日
-
県民みんなでつくる「白米LOVE」公開 ごはんのお供をシェア 兵庫県2025年10月15日
-
16日は「世界食料デー」賛同企業など「食」の問題解決へランチタイムに投稿2025年10月15日
-
農機具プライベートブランド「NOUKINAVI+」公式サイト開設 唐沢農機サービス2025年10月15日
-
年に一度の幻のじゃがいも「湖池屋プライドポテト 今金男しゃく 岩塩」新発売2025年10月15日