先行き期待高まる景気 農林中金総研経済見通し2021年11月22日
農林中金総研は2021~22年度の改訂経済見通しを11月18日に発表した。第5波収束で国内景気には先行き期待が高まっているとして22年度の経済成長率は3.0%と前回から上方修正した。
2021年は夏にかけて世界的に新型コロナウイルスのデルタ株が大流行し、国内では4回目の緊急事態宣言が発令され、オリパラ開催に伴う経済効果が不発だったことなどの影響で、7~9月期のGDPは前期比▲0.8%、同年率▲3.0%と2四半期ぶりのマイナス成長となった。
一方、8月下旬以降、国内では感染が一気に収束に向かい9月末には緊急事態宣言が解除されたことによって、サービス消費に持ち直しが見られるが、そのペースは欧米とくらべると緩慢となっている。22年に入るとGoToキャンペーンなど需要喚起策が再開される見込みであることや、家計貯蓄が積み上がっていることもあって景気の本格回復が期待されるという。
10月の景気ウオッチャー調査では、現状判断DI、先行き判断DIとも2カ月連続で改善し、いずれもDI値が50を上回っている。
しかし、足下では資源・エネルギー高騰や円安進行もあり、生活物資の値上げが始まっていることや、企業から家計への所得還流は依然鈍いことから消費者マインドの悪化には十分留意する必要があると農林中金総研は指摘する。
10~12月期の見通しは生産・輸出も持ち直しが期待されることから、前期比年率4.0%と2四半期ぶりのプラス成長とした。その結果、21年度は2.5%成長と3年ぶりのプラスと予想した。
22年に入ってからは3回目のワクチン接種や、GoToキャンペーンの再開で新型コロナウイルス感染症の経済への影響が弱まっていき、経済活動が本格的に正常化していくという。
22年度は3.0%成長と予想する。
ただ、半導体不足問題が長期化し、自動車の生産・輸出、購入を抑制する可能性があることや、引き続き資源・エネルギー価格の高騰が消費マインドに悪影響を及ぼすリスクには注意が必要と指摘する。
重要な記事
最新の記事
-
【欧米の農政転換と農民運動】環境重視と自由化の矛盾 イギリス農民の怒りの正体と運動の行方(2)駒澤大学名誉教授 溝手芳計氏2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2024年4月26日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内で多発のおそれ 熊本県2024年4月26日
-
【注意報】核果類にナシヒメシンクイ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2024年4月26日
-
【注意報】ムギ類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2024年4月26日
-
「沖縄県産パインアップルフェア」銀座の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年4月26日
-
「みのりカフェ博多店」24日から「開業3周年記念フェア」開催 JA全農2024年4月26日
-
「JAタウンのうた」MV公開 公式応援大使・根本凪が歌とダンスで産地を応援2024年4月26日
-
中堅職員が新事業を提案 全中教育部「ミライ共創プロジェクト」成果発表2024年4月26日
-
子実用トウモロコシ 生産引き上げ困難 坂本農相2024年4月26日
-
(381)20代6割、30代5割、40/50代4割【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年4月26日
-
野菜ソムリエが選んだ最高金賞「焼き芋」使用 イタリアンジェラートを期間限定で販売2024年4月26日
-
DJI新型農業用ドローンとアップグレード版「SmartFarmアプリ」世界で発売2024年4月26日
-
「もしもFES名古屋2024」名古屋・栄で開催 こくみん共済coop2024年4月26日
-
農水省『全国版畜産クラウド』とデータ連携 ファームノート2024年4月26日
-
土日が多い曜日まわり、歓送迎会需要増で売上堅調 外食産業市場動向調査3月度2024年4月26日
-
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2024年4月26日
-
淡路島産新たまねぎ使用「たまねぎバーガー」関西・四国で限定販売 モスバーガー2024年4月26日
-
持続可能な発展に向けた対策は「生物多様性の損失抑制」「生態系サービス向上」2024年4月26日
-
ニッポン全国めん遊記「7月7日はそうめんの日」乾めん220人にプレゼント 全乾麺2024年4月26日