1億ドルを投資 中南米・カリブの農業に貢献 農林中金2022年9月2日
農林中央金庫は8月31日、米州開発銀行(IDB)が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドに総額1億ドル、約133億円を投資したと発表した。この債券は農業を重要テーマとしており中南米・カリブ諸国の農業問題の解決に資金が利用されるという。
IDBは、中南米・カリブ加盟諸国の経済・社会発展への貢献を目的に設立された国際機関。この地域では農業がGDPに占める割合は大きく農業が重要な基幹産業だが、農業者の貧困、農産物の安全性、価格競争力の低さなどさまざまな課題を抱える。
今回の投資はIDBの取り組みを投資家の立場からサポートし、継続的にフォローすることで農業を取り巻く環境の改善に貢献することをめざす。
IDBの支援プログラムには、たとえばペルーでの農業衛生改善と食品安全の支援がある。同国では貧困層の約6割が農村部に住み、その3分の2が農業で生計を立てている。このプログラムでは深刻な家畜の微生物汚染や農作物の害虫被害などを解決するため、家畜へのワクチン接種や、健康リスクのない農薬散布などを行っている。これらを通じて農畜産物の生産と輸出量が増え、貧困の改善を図ることを目的としている。
このプログラムは国連が提唱するSDGsのうち2番目の「飢餓をゼロに」、8番目の「働きがいも経済成長も」、12番目の「つくる責任つかう責任」の達成に貢献するものとしている。
農林中金は2030年までにサステナブル・ファイナンスの新規実行額を10兆円とする目標を掲げており、今回の投資もその一環。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































