「米粉の名人」大賞に高校生の久保田さん2014年3月27日
第1回全国米粉料理レシピコンテスト
米粉の普及をはかろうと昨年10、11月に募集した第1回全国米粉料理レシピコンテスト(「米粉の名人」料理グランプリ2013)の全国決勝大会が3月21、22日に行われ、大賞には埼玉県の高校生、久保田綾夏さんが選ばれた。
このコンテストは農水省の「日本の食を広げるプロジェクト事業」の一環として行われている。主催は米粉の普及と米粉産業の発展をめざして設立された国内産米粉促進ネットワーク(島田圭一郎理事長)。JA全中と日本フードサービス協会が後援している。
初の大会で応募期間は2カ月と短期間だったが、「主食」、「主菜・副菜」、「デザート」の3部門に全国から1200件のレシピが寄せられた。
全国決勝大会は21日、4ブロックを勝ち抜いた24名が自分の創作したレシピに基づいて調理の実演を行って自慢の米粉料理を競った。 大賞(農林水産省生産局長賞・NPO法人国内産米粉促進ネットワーク理事長賞)には、デザート部門で応募した埼玉県立越谷総合技術高校の久保田綾夏さん(=写真右)が輝いた。
レシピ名は「米粉でポンランタン」。アーモンドを使うフロランタンに米のポン菓子を使った。田んぼアートで栽培した米で、越谷と米のPRにつなげたいという。
主催者の国内産米粉促進ネットワークの島田圭一郎理事長は「応募者のなかで高校生が4割も占めた。今後のエネルギーを感じた第1回となった。レシピが商品化されるなど米粉の普及につながれば」などと話した。
来賓の農林水産省穀物課の鈴木良典課長は「米粉の特徴を活かしたレシピばかり。米粉に対する好奇心、熱意が需要拡大には欠かせない。ぜひ、みなさんの成果を情報発信してほしい」とあいさつした。 審査委員長は女子栄養大学の香川芳子学長(=写真左)。「米の需要が減っているが、米粉はこのコンテストが示したように副菜やデザートにもなる。米の消費量が増え自給率も上がる。参加者の創造力と努力が最大の収穫。日本農業が明るくなればと思う」などと話した。受賞者は以下のとおり(敬称略)。
【大賞】
「米粉でポンランタン」久保田綾夏(埼玉県)
(優秀賞)
【JA全中会長賞】
「きんぴ☆ライスピロシキ」小野比呂美(宮城県)
【JA全農会長賞】
「あきたこまちの稲穂パン?inいぶりがっこ」佐藤幹子(秋田県)
【JA共済連会長賞】
「恋する米粉和くっきーくちどけきなこ」小松千夏(千葉県)
【農林中央金庫理事長賞】
「海老クリーム米粉ロッケ」大井里佳(広島県)
【日本フードサービス協会会長賞】
「もちもち 和風チヂミ?1口おつまみ風」万寿理真(北海道)
(奨励賞)
【女子栄養大学出版部賞】
「きんつば餃子」犬島亜矢乃(富山県)
【農協観光会長賞】
「ザクッ! とろ?♪クッキーシュー」前原永(熊本県)
【日本農業新聞会長賞】
「ふんわり米粉の明石焼き」吉田麻紀(兵庫県)
(関連記事)
・【対談】日本農業・農協の進むべき方向 冨士重夫・JA全中専務理事、田代洋一大妻女子大学教授(2014.03.20)
・教育事業のあり方を審議会に諮問 JA全中(2014.03.20)
・ベトナムと農業協力 JA全中(2014.03.19)
・サタケが大型米粉製造システムなど展示(2014.02.18)
・「米粉の名人」料理グランプリを初開催(2014.01.14)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日
-
「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」料理家とのコラボレシピを発表 生活クラブ2025年4月30日
-
「子実トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第2版」公開 農研機構2025年4月30日
-
「金芽ロウカット玄米」類似品に注意を呼びかけ 東洋ライス2025年4月30日
-
令和7年春の叙勲 JA山口中央会元会長・金子光夫氏、JAからつ組合長・堤武彦氏らが受章2025年4月29日
-
【農協時論】農政の基本理念と政策へのJA対応 宮永均JAはだの組合長2025年4月28日
-
【'25新組合長に聞く】JAようてい(北海道) 金子辰四郎組合長(4/11就任) 「国民の胃袋」支える誇り胸に2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(上)2025年4月28日
-
全農 備蓄米 4月に5万5000t出荷2025年4月28日
-
経営支え夢を応援 地域農業の発展、金融の力で 先進事例にみるJA・信連の取り組み(下)2025年4月28日
-
【JA人事】石塚克己(茨城県)石塚克己組合長を再任(4月26日)2025年4月28日