米価下落につなぎ資金を 萬歳・JA全中会長2014年10月3日
11月下旬にも「総審」中間報告
JA全中の萬歳章会長は10月2日、定例記者会見で米価暴落について、収入減少緩和対策(ナラシ対策)の強化、資金の前倒しや支払までのつなぎの手当てなどを政府に求める考えを示した。また、現在進めている総合審議会のJA改革の検討について、11月下旬には中間の取りまとめを行うとの考えを明らかにした。
平成26年産米の価格暴落について萬歳会長は「相対価格が過去最低になり、稲作の中核農家にとって厳しい環境になっている」として、10月15日の作況指数を見て、生産農家の収入減を補うためのナラシ対策強化を政府に要請するなど、対策を強化していく考えを示した。
また9月15日現在の米作況指数は「101」で、このままだと米の過剰感がさらに強まり、価格への跳ね返りが危惧される。萬歳会長は、現在の棚上げ方式による政府備蓄米の運用のあり方を検討課題に挙げるとともに、「再生産可能な米価が実現するよう対応していきたい」と、生産農家の収入減を補う収入保険制度の検討も検討課題とした。
また、JA改革については、現在、総合審議会で検討を進めているが、「有識者会議の意見もよく踏まえ、11月下旬までには中間報告として取りまとめたい」との意向を示した。
(関連記事)
・【26年産米 米価暴落】苦しいのは生産者と米卸(2014.10.02)
・米卸間取引1万893円 前月比でわずかに上昇(2014.10.01)
・26年産米、全国作況「101」(2014.09.29)
・1等比率76.6% 26年産米(2014.09.24)
・【広がるコメビジネス】創りだせるか 新しいマーケット アイリスオーヤマの米事業(2014.09.24)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日