捨てられる食器から生まれた肥料で育てたコシヒカリ「ボナース米」発売 NIKKO2023年11月14日
陶磁器メーカーのニッコー(石川県白山市)は、サーキュラーエコノミーの原則に沿った取り組みの一つとして、捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH(ボナース)」を使って栽培したこしひかり「ボナース米」を発売。収穫された米はこしひかりの一等米で、ジェネラルストア「LOST AND FOUND TOKYO STORE」(東京都渋谷区)で販売を開始した。
NIKKOは、捨てられる食器から生まれた肥料「BONEARTH」を起点に、生産者から消費者までつながって、楽しみながら持続可能な"食の未来"について考えるコミュニティ「BONEARTH CIRCULAR COMMUNITY(ボナースサーキュラーコミュニティ)」を発足。その活動の一環として、「BONEARTH」を使って様々な農作物を育てており、今回は米を栽培した。
肥沃な土壌を形成する効果があるリン酸を含む「BONEARTH」は水に溶けない肥料で、河川に流出しづらく、用水が近くて水に恵まれた農園でも安心して使える。「ボナース米」を栽培した同本社がある白山市の鳥越地域は、山間部で寒暖差が大きく、白山おろしと呼ばれる山風、朝日が早くのぼり夕日が落ちるのが早いなどの自然環境により、おいしい米ができる。中山間地のため稲の成長が遅く、穂の数が少なく育つことで、米に旨味が詰まった美味しい米に成長する。
「ボナース米」の栽培に協力した、農家で株式会社グリーンサポート出村の出村さんは、農薬の使用量と肥料を減らし、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下という条件で「BONEARTH」を使用。あえて厳しい基準で栽培し、今年の全国的な猛暑・水不足で一等米に認定される米が減少する中、今回収穫された「ボナース米」は、一等米の評価を受けた。
「ボナース米」は、300gで648円、1kgは972円。いずれも税込。「LOST AND FOUND TOKYO STORE」と同ECストアで販売。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(140)-改正食料・農業・農村基本法(26)-2025年5月3日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(57)【防除学習帖】第296回2025年5月3日
-
農薬の正しい使い方(30)【今さら聞けない営農情報】第296回2025年5月3日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「盗人に追い銭」「鴨葱」外交の生贄にしてはならぬ農産物2025年5月2日
-
【2025国際協同組合年】情報を共有 協同の力で国際協力 連続シンポスタート2025年5月2日
-
イネカメムシが越冬 埼玉、群馬、栃木で確認 被害多発の恐れ2025年5月2日
-
九州和牛をシンガポール人に人気のお土産に 福岡空港で検疫代行サービスを開始 福岡ソノリク2025年5月2日
-
就労継続支援B型事業所を開設し農福連携に挑戦 有機農家とも業務提携 ハピネス2025年5月2日
-
宮崎ガス「カーボン・オフセット都市ガス」 を県庁などに供給開始 農林中金が媒介2025年5月2日
-
5月29日から「丸の内 日本ワインWeeks2025」開催 "日本ワイン"を学び、楽しむ3週間 三菱地所2025年5月2日
-
協同心の泉 大切に 創立記念式典 家の光協会2025年5月2日
-
【スマート農業の風】(14)スマート農業のハードルを下げる2025年5月2日
-
(433)「エルダースピーク」実体験【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年5月2日
-
約1cm程度の害虫を強力捕獲「吊るしてGET虫ミニ強力タイプ」新発売 平城商事2025年5月2日
-
農中情報システム 自社の導入・活用のノウハウを活かし「Box」通じたDX支援開始2025年5月2日
-
洗車を楽しく「CRUZARD」洗車仕様ホースリールとノズルを発売 コメリ2025年5月2日
-
戦後80年の国際協同組合年 世代超え「戦争と平和」考える パルシステム神奈川2025年5月2日
-
生協の「地域見守り協定」締結数 全市区町村数の75%超の1308市区町村に到達2025年5月2日
-
ムコ多糖症ニホンザルの臨床徴候改善に成功 組換えカイコと糖鎖改変技術による新型酵素2025年5月2日
-
エフピコ×Aコープ「エコトレー」など積極使用で「ストアtoストア」協働を拡大2025年5月2日