メコンデルタ地域で農業由来カーボンクレジット創出へ ベトナム2社とMOU締結 フェイガー2024年6月24日
フェイガーは6月、ベトナムの大手米卸業者Angimex社、肥料メーカーで農家への農業技術指導を行うNAUY CORP社と覚書(MOU)を締結。メコンデルタ地域における農業由来のカーボンクレジット創出を通じた脱炭素農業の取り組みを推進することで合意した。3社はベトナムでのカーボンニュートラル実現に向け、メコンデルタ地域50万ヘクタールの稲作農家の取り組みサポートを目指して協業する。
覚書(MOU)を締結したフェイガー、Angimex社、NAUY CORP社の3社
フェイガーは、農業由来のカーボンクレジット創出に取り組む日本初のスタートアップ。日本国内では、水田の中干し延長やバイオ炭の施用による脱炭素農業の取組支援およびクレジット創出を通じた収益化を農業者とともに実施しており、2023年度には1500ヘクタールを超える生産者によって生成された約6000トンのカーボンクレジットを創出した。
東南アジアでは、ベトナム・フィリピンを中心にAWD技術の導入を通じた稲作の脱炭素とJCMによるクレジット化に取り組んでおり、今回のAngimex社、NAUY CORP社とのMOUはベトナムメコンデルタ地域における脱炭素農業の取り組みを加速させる。
メコンデルタ地域は、ベトナムの作付け水田面積の約53%を占める一大米生産地。Angimex社は、メコンデルタ地域中心に事業を展開する米卸事業者で、ベトナム最大クラスの取引量を誇り、今回の水田プロジェクトにおいては当該地域における農業者との橋渡し役を担う。
NAUY CORP社は、メコンデルタ地域で幅広く事業を展開する肥料メーカーで、品質管理に向けた施肥計画の作成や栽培技術指導等を農業者に行っている。今回の水田プロジェクトでは、脱炭素農業技術の指導や施肥設計等の役割を担う。
今回のMOUを基に、ベトナムにおける実施体制を強化し、メコンデルタ地域50万ヘクタールでのプロジェクト実施に向けた、共同での実証実験をKien Giang省、An Giang省等の地域で進めている。プロジェクト実施にあたっては、農業者への技術指導や密なコミュニケーションを通じて質の高いクレジット創出に向けて協業する。
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