岡山の酒蔵14蔵が一堂に「第15回雄町サミット」最優等賞など発表2024年9月5日
岡山県内14蔵による試飲イベント「岡山蔵元大集結」と、雄町で醸された日本酒が全国から集まるイベント「第15回雄町サミット」が9月3日、新宿・京王プラザホテルで開催。雄町サミット歓評会では、選ばれた優等賞および最優等賞の受賞酒が発表された。
岡山の酒蔵14蔵が一堂に「第15回雄町サミット」最優等賞など発表
岡山県が生産量の約95%を占める酒米「雄町」は、1859(安政6)年に備前国上道郡高島村字雄町(現岡山市中区雄町)の農家が発見した酒米。栽培が難しく一時生産量が激減したことから幻の酒米と呼ばれている。酒蔵の根強い要望により再び生産量が回復し、いまや雄町の酒を愛する"オマチスト"と称するファン層があらわれるほどに人気。150年以上ほぼ絶えることなく栽培され、交配されずに純血を保っている酒米は全国でも珍しく、「山田錦」や「五百万石」は「雄町」の血統を引き継いだ品種となっている。
3回目の開催となる「岡山蔵元大集結」
今回で3回目の開催となる「岡山蔵元大集結」では、『雄町の酒の魅力を米作りから考える』をテーマに、雄町の生産者から、まめ農園目黒貴之氏、穂々笑ファーム堀内由希子氏、蔵元の杜氏からは、十八盛酒造石合敬三氏、辻本店辻麻衣子氏、落酒造場落昇氏が登壇し、トークセッションが行われた。その後、岡山県内14蔵による試飲会が開かれ、約200人の酒類流通関係や料飲店等が蔵元から説明を聞いたり情報を交換したりしながら、岡山の日本酒を愉しんだ。
また、雄町サミットは、第一部で酒販・酒造関係者や料飲店など酒類業界限定の唎き酒会。第二部で、審査委員長を務めた日本酒造組合中央会理事の宇都宮仁氏による歓評会発表/講評と「西麻布EUREKA!」オーナーの千葉麻里絵氏を加えた講演会が行われた。
第三部の試飲懇親会では、優等賞を受賞した酒蔵や生産者からの挨拶などが行われる中、参加者は、審査会に出品された125蔵、221点ものバラエティに富んだ雄町の味わいを愉しみ、親睦を深めた。
第15回雄町サミットは昨年を上回る延べ1000人が参加し、大盛況で幕を閉じた。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































