4県5200頭以上死亡 豚の下痢、被害広がる2014年1月29日
農水省は1月27日付で国内の豚流行性下痢(Porcine Epidemic Diarrhea、PED)発生状況をまとめた。平成25年10月の発生以来、被害は4県116農場に広がり、すでに5200頭以上の豚が死亡した。
PEDは食欲不振と水様性の下痢が特徴の豚の急性伝染病だ。すべての日齢の豚が罹患するが、特に若い豚の場合は症状が重くなりやすく、10日齢以下の哺乳豚の死亡率はほぼ100%に達する。
海外では中国、韓国、ベトナム、タイ、フィリピン、米国、カナダなどで発生しているが、日本では平成18年以来7年ぶりの発生。しかし当時の被害は1農家3頭に留まっており、今回のように広範囲に被害が広がるのは、平成8年に南九州を中心に約4万頭が死亡して以来17年ぶりの流行となる。
詳しい感染経路などについては「現在調査中」(消費・安全局動物衛生課)だという。
PEDは排泄物などを介して経口感染する。農水省では発生予防・蔓延防止のため昨年12月11日、衛生管理や消毒、親豚へのワクチン接種などを行うよう、未発生県も含めて通知を出したが、「改めて基本的な衛生管理を徹底してほしい」(同)と呼びかけている。
この病気は豚・イノシシなどの病気であり、人には感染しない。
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