家畜用卵子採取器具で作業を省力化 農研機構2018年9月19日
農研機構と研究グループは、家畜の体外受精卵を生産する際、卵子を卵巣から簡単に吸引採取できる「卵子採取器具」を開発し、今月販売開始予定。
酪農および肉用牛生産では国内の牛の飼養頭数の減少や子牛価格の高騰が大きな課題となっている。そのため、付加価値の高い牛の増殖のために受精卵移植技術が利用されている。体外受精の際の卵子採取は通常注射器を用いて手動で行っているが、この作業は困難で熟練を要し、また長時間の作業であることから負担が大きいことが課題となっていた。
今回開発された「卵子採取器具」は、市販の携帯型たん吸引器に接続し、適正かつ安定した吸引圧を維持しながら簡単に吸引採取できることから、効率的で安定的な体外受精の生産に役立つ。また、作業時間も3/4に短縮され、生産率は手動吸引と同等の成績が確認された。
本器具は、本年9月にミサワ医科工業(株)より「OVA-9 Set」として販売開始予定(予定価格5000円/1セット)。
(関連記事)
・【JA全農畜産生産部-JA全農の若い力】受精卵移植技術を着実に実践(17.09.29)
・体外培養で成熟卵子を作る第一歩 最優秀論文賞受賞東京農業大学・農研機構(17.03.29)
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