乳製品産業における加工機器の市場規模 2026年に128億米ドル到達予測2021年12月9日
グローバルインフォメーションは12月7日、市場調査レポート「乳製品加工装置の世界市場 - 2026年までの予測:タイプ別 (低温殺菌装置、ホモジナイザー、ミキサー・ブレンダー、分離機、蒸発器、乾燥機、膜ろ過装置)、動作モード別 (自動、半自動)、用途別、地域別」(MarketsandMarkets)を発売した。
同レポートによると、乳製品の加工機器の市場規模は、2021年の96億米ドルから年平均成長率(CAGR)6.0%で成長し、2026年には128億米ドルに達すると予測。同市場は、牛乳やその他の乳製品の生産量や消費量の増加、乳製品製造の自動化の進展などにより、成長の可能性を秘めている。
新型コロナウイルスの乳製品加工機器市場への影響
乳製品加工機器市場には、Tetra Laval、GEA Group、SPX Flow、IMA、The Krones Groupなどのサプライヤーが含まれ、これらは、アジア太平洋地域、欧州、北米、南米、その他の国に製造施設と供給を広げている。新型コロナウイルスは、乳製品処理機器のグローバルオペレーションとサプライチェーンには大きな影響はなく、製造施設は現在も稼働している。
牽引要因:乳製品の需要拡大
健康や栄養面で優れた利点から、乳製品に対する需要が高まっており、乳製品加工機器市場も成長。乳製品加工会社は現在、低脂肪、オーガニック、栄養強化の乳製品をターゲットにしており、これには高度な乳製品加工機械を必要とする。
Tetra Pak Global社の乳製品指標によると、牛乳、チーズ、バターなどの製品の消費量は2014年から2024年にかけて36%増加し、2024年には液体乳換算で7億1000万トンを超えると予想。乳製品の需要増加は、主にインド、中国、南米諸国などの新興国で見られ、同地域の人口増加、都市化、可処分所得の増加、冷蔵輸送・保管などのコールドチェーン施設の出現と近代化によって促進されている。
中国では、乳製品の消費量が引き続き堅調に推移すると予想されており、IFCN(International Farm Comparison Network)は、同地域の乳製品需要が2015年の液体ミルク4300万トンから2024年には42%増の6100万トンに達すると予測。乳製品の需要拡大が乳製品加工機器市場を牽引している。
抑制要因:エネルギーコストの上昇
加工機器の稼働に必要な電力やエネルギーのコストが継続的に上昇していることが、乳製品加工機器市場の主な抑制要因。乳製品産業は急激に成長しており、加工業では工場を稼働させるために大量のエネルギーを必要とし、同時に、冷蔵、照明、その他の機械的プロセスにもエネルギーを必要とする。さらに、乳製品の加工では、低温殺菌や蒸発などのプロセスに熱エネルギーが必要。低温殺菌は、他の処理装置と比較して、電気やその他の燃料の形で大量のエネルギーを消費する。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】なぜ多様な農業経営体が大切なのか2024年3月28日
-
全国の総合JA535から507に 4月1日から 全中2024年3月28日
-
消える故郷-終りに、そしてはじめに-【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第284回2024年3月28日
-
岩手銀行、NTT東日本、JDSCが「岩手県の『食とエネルギーの総合産地化』プロジェクト」を共同宣言2024年3月28日
-
「日曹コテツフロアブル」登録変更 日本曹達2024年3月28日
-
適用拡大情報 殺虫剤「プレバソンフロアブル5」 FMC2024年3月28日
-
飼料用米を食料安保の要に 飼料用米振興協会が政策提言2024年3月28日
-
肥料袋の原料の一部をリサイクル樹脂へ置換え 片倉コープアグリ2024年3月28日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2024年3月28日
-
純烈が熱唱 新CM「おいしい雪印メグミルク牛乳 ゴクうまボトル」公開2024年3月28日
-
むすびえ「ウェルビーイングアワード 2024」活動・アクション部門グランプリを受賞2024年3月28日
-
「物流の2024年問題」全国の青果センターの中継拠点化で「共同輸配送」促進 ファーマインド2024年3月28日
-
ポストハーベスト事業 米国子会社を譲渡 住友化学2024年3月28日
-
農業の「経営技術」を習得 無料オンライン勉強会を隔月で開催 ココカラ2024年3月28日
-
森林由来クレジット販売プラットフォーム立上げ第一号案件を売買全森連×農林中金2024年3月28日
-
新規需要米に適した水稲新品種「あきいいな」育成 耐病性が優れ安定生産が可能に 農研機構2024年3月28日
-
食品ロス削減に貢献 コープ商品6品を3月から順次拡充 日本生協連2024年3月28日
-
最適な雑草防除をサポート「my防除」一般向け提供開始 バイエルクロップサイエンス2024年3月28日
-
国産和牛が当たる 「春の農協シリーズキャンペーン2024」4月1日から実施2024年3月28日
-
れんこん腐敗病の課題解決へ JA大津松茂と圃場検証を実施 AGRI SMILE2024年3月28日