消費拡大で生乳廃棄を回避 Jミルク2022年1月12日
Jミルクは1月11日、年末年始の処理不可能乳の発生を回避することができたとホームページに掲載した。消費者からも消費拡大に協力したいとの声が多く寄せられたという。
コロナ禍による業務用需要の減少に加え、冬季は牛乳の不需要期であり、年末年始は学校給食も休みとなることから、12月下旬から1月上旬にかけて処理不可能乳の発生が懸念されていた。
この事態に対して酪農家による生乳の出荷抑制や、乳業メーカーによる最大限の乳製品向け処理などで、酪農乳業が一丸となって取り組んだ。Jミルクによると消費者から「消費拡大に協力したい」との声が寄せられ、小売・流通関係者を通じて消費拡大の輪が広がった。こうした関係者、消費者の力で処理不可能乳の発生を回避できたとしている。
実際、Jミルクがまとめている需給状況によると、年末の牛乳類の家庭内消費は2019年比で12月20日週が102.1%、12月27日週が103.7%と大きく上回った。
気温が例年より低かったことを考えると、消費拡大の取り組みなど情報発信による好影響があったとみられる。とくに北海道と東北での伸びが大きい。
一方、ヨーグルト類は引き続き低調に推移している。
Jミルクは「引き続き、毎日の食生活に牛乳・乳製品を取り入れてほしい」と呼びかけている。
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