「南三陸わかめ羊」コロナ禍の牧場継続のためCFに挑戦中 さとうみファーム2022年3月11日
NPO法人さとうみファームは、宮城県南三陸町でわかめ養殖から出る未利用資源のわかめの茎を活用して生まれた「南三陸わかめ羊」を届ける牧場支援のプロジェクトを、クラウドファンディングのCAMPFIREで実施。3月22日まで支援を募っている。
さとうみファームは、東日本大震災の復興支援活動から始まり、わかめの養殖が盛んな三陸町で、地域の活性化を目指して設立された羊牧場。わかめ養殖から出る未利用資源のわかめの茎を食べて育つ「南三陸わかめ羊」は、2014年1月の牧場運営開始時の25頭から、現在では200頭近くまで増えている。
この取り組みは、わかめの茎を使うため、漁師からも作業が軽減されると喜ばれている。また、海の未利用資源を活用した循環型の牧畜としてSDGsの新しい畜産モデルといえる。
わかめ発酵飼料(わかめ、牧草、穀物飼料)
わかめの茎を食べて育つ「南三陸わかめ羊」は、ジューシーで柔らかく、脂の部分は甘みと旨味が濃い味わい。羊特有の癖がなくラム肉が苦手だった人でも食べられる。また、わかめを与えることで羊肉に3大旨味成分の一つであるイノシン酸が通常の6倍含まれ、おいしい脂の指標であるオレイン酸が約20%増加した。
同法人は、コロナ禍により、毎年関東で参加していたイベントや、関東からの観光客が激減した上、コンテナや船便の不足で輸入飼料の高騰がつづき、牧場の経営を圧迫していることから、クラウドファンディングを実施。「南三陸わかめ羊」をより多くの人に知ってもらい、牧場のファンを増やすため、牧草が生え始める6月まで、支援を牧場経営の一助とすることをめざしている。リターン商品は、「シーカヤック体験利用券」(5000円)、「南三陸わかめ羊」300g×2p(1万円)など。
リターンの「南三陸わかめ羊」
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