畜産現場での温室効果ガス削減へ 混合飼料「ルミナップ」提供 出光興産2022年6月20日
出光興産は、全国肉牛事業協同組合(全牛協)が推進する「肉用牛生産における温室効果ガス削減可視化システム構築事業」において、同社が開発したカシューナッツ殻液混合飼料「ルミナップ」を提供。また、生産現場における温室効果ガス(GHG)削減の実証評価に協力する。同事業の実施期間は2022年度~2024年度の3年間。
カシューナッツ殻液混合飼料「ルミナップ」
2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、農林水産省は「みどりの食料システム戦略」を策定し、農林水産業のCO2ゼロ・エミッション化を示している。畜産領域においては、飼育や排せつ物処理過程で排出されるメタンや一酸化二窒素を削減する飼養管理技術の開発が進められる一方、生産現場では、これらのGHG排出削減量は可視化されておらず、削減量の把握が課題となっている。
全牛協が主体となって進める同事業は、①牛のゲップ中メタンが削減できる飼料の給与、②排せつ物の早期好気性発酵促進など、生産現場での先進的な取り組み事例におけるGHG削減の実態を科学的に把握し、かつ理解しやすく可視化することで、GHG削減に対する明確な対応方策を肉用牛生産者へ提示できる仕組みを構築することを目的としている。
同社は、この事業において牛のゲップ中メタンを抑える働きのある天然素材「カシューナッツ殻液」を配合した混合飼料「ルミナップ」を提供し、生産現場での牛のゲップ中メタン削減量の実測に協力する。
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