日本初?の乳製品自販機が人気 累計売り上げが500万円突破 全酪連2022年11月11日
全酪連(全国酪農業協同組合連合会)が、日本初の試みとして昨年2月に東京・代々木に設置した乳製品の自動販売機の売り上げが好調だ。土日を中心に乳製品を買い求める人が多く、1年半が経過した今年8月までに累計の売上金額が500万円を突破した。担当者は「これからも各地の乳製品を取り寄せてPRしたい。導入を検討している方はノウハウを伝えるので気軽に声をかけてほしい」と話している。
酪農会館前に設置されている乳製品の自動販売機
東京・JA代々木駅から徒歩2分。酪農会館の前に「日本初!?乳製品自動販売機」と表示された自動販売機が置かれ、時折、通行が足を止めて珍しそうに眺める姿が見られる。
11月10日時点で陳列されていた商品は40種類。牛乳や乳飲料など通常の自販機で販売されている商品に加えて、全酪連オリジナルのスライスチーズやスモークチーズ、それにナチュラルチーズやバターなどといった乳製品が所狭しと並べられていた。
この自販機が設置されたのは昨年2月22日。コロナ禍で牛乳や乳製品の需要が伸び悩む中、対面しなくても手軽に商品を購入できる変わり種の自販機が各地でブームになっていることに着目し、牛乳乳製品や酪農のPRも兼ねて全酪連乳食品課の町田篤史課長が発案したのがきっかけだった。
すぐ近くにコンビニエンスストアやファストフード店があり、要冷蔵品を扱うため電気代などコストもかかることから採算性の見通しがつきにくかったものの、マスコミで取り上げられた効果や、近隣の住民や専門学校生などで買い求める人も多く、土日には商品がなくなることもある人気で、同課の職員7人で補充などに当たっているという。設置から1年半の今年8月には累計の売上金が500万円を突破し、「予想以上に反響があって黒字を確保できています」と町田課長は話す。
陳列する商品は、地域バランスを考慮して牛乳や乳飲料などは北海道から九州まで全国各地から取り寄せており、ご当地商品のPRにも一役買っている。また、この取り組みを参考に乳製品の自動販売機が設置されたケースもあったという。
町田課長は「今後もより多くの商品を取り扱いながら全国の牛乳・乳製品のおいしさを知ってほしい」と話すすとともに、乳製品の自販機の導入を検討する組織があれば、ノウハウなどを提供したいと話している。
重要な記事
最新の記事
-
不測事態の食料確保、スマート農業法など3法案 衆院で審議スタート2024年4月25日
-
【注意報】麦類に赤かび病 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年4月25日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 鳥取県2024年4月25日
-
【注意報】ウメ、モモ、などに果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 和歌山県2024年4月25日
-
【特殊報】キュウリに「キュウリ黄化病」府内で初めて確認 京都府2024年4月25日
-
電動3輪スクーター「EVデリバリー」JA豊橋に導入 ブレイズ2024年4月25日
-
ほ場作業の約9割を自動化するオートコンバイン「YH6135,A7135,A」発売 ヤンマー2024年4月25日
-
むらぐるみの共同労働【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第288回2024年4月25日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「農村は国の本」~焚書として消された丸本彰造著『食糧戰爭』が復刻された2024年4月25日
-
【JA人事】JA水戸(茨城県)新組合長に園部優氏(4月21日)2024年4月25日
-
【人事異動】フジタ(4月1日付)2024年4月25日
-
米麦水分計PB-Rを新発売 ケツト化学2024年4月25日
-
全国の小学校・児童館に横断旗を寄贈「7才の交通安全プロジェクト」こくみん共済 coop2024年4月25日
-
自然とふれあう農業体験 伊勢崎市で27日に開催 パルシステム群馬2024年4月25日
-
野菜の鮮度保持袋で物流2024年問題解決へ「JAGRI KYUSHU」に出展 ベルグリーンワイズ2024年4月25日
-
粉末化でフードロス解決に挑戦 オンラインセミナー開催 アグリフューチャージャパン2024年4月25日
-
長期保存食「からだを想う野菜スープ」シリーズ新発売 アルファー食品2024年4月25日
-
生産者と寄附者が直接つながる「ポケマルふるさと納税」が特許取得 雨風太陽2024年4月25日
-
焼けた香りや音に満足感「パンの食習慣」アンケート実施 パルシステム2024年4月25日
-
埼玉県産いちごの魅力を伝える「いちごソング」が完成2024年4月25日