厳しい酪農家への支援を 全酪連が「需給調整セット」販売2022年11月15日
飼料の高騰や牛乳の消費伸び悩みなど、厳しい経営に直面する酪農家を支援しようと、全酪連(全国酪農業協同組合連合会)は、生乳10キロでつくった脱脂粉乳とバターなどを詰め合わせた「需給調整セット」を販売している。
「全酪連 需給調整セット」をPRするチラシ
販売されている「需給調整セット」には、脱脂粉乳(1キロ)1個と加塩バター(450グラム)1個に加え、泡だて器と計量スプーン、脱脂粉乳の小分け用袋が詰められている。1セット2800円(送料込み)で、全酪連のECサイトで販売されている。
全酪連は、飼料価格の高騰で酪農家が厳しい経営に直面しているのに加え、11月1日から生乳価格が1キロ当たり10円引き上げられたことで、冬場には需要の低迷も懸念されるとして、生産者を支援しようと今回のセットを企画し、10月1日から販売の受け付けを開始した。企画の趣旨に賛同した団体からまとめて申し込みが寄せられるなどすでに約700セットの販売申し込みがあり、全酪連は「予想以上の手応えがある」と話している。
今回のセットを企画する中で、全酪連は生乳10キロでどれくらいの脱脂粉乳とバターができるか、消費者にイメージを持って欲しいとの思いを込めて考案したという。同酪農部は「需給調整で何万トンという数字が報道されても一般の消費者の方はどれくらいの量なのかイメージしにくいと思います。改めて10キロの生乳でできる製品を手に取って触れていただくことで、生産者への支援につながるとともにいろんなことを感じるきっかけにしてほしいと思います」と話している。
同セットの申し込みは11月30日まで受け付け、12月上旬~中旬に発送する。
全酪連のECサイト「全酪連ストア」は、以下から。
https://zenraku.stores.jp/
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































