資材高騰で苦境の和牛農家を支援 宮崎県のJAこばやしが配合飼料を無償配布2023年1月17日
資材高騰や子牛価格の下落で厳しい経営に直面している和牛生産農家を支援しようと、宮崎県の「JAこばやし」は、約1000戸の農家に計約260トンの配合飼料を無償配布した。
JAこばやしによると、ウクライナ情勢や円安などを受けて飼料価格は高騰し、一昨年から去年にかけて1トン当たり2万円~3万円上昇したにもかかわらず、去年の子牛の平均価格は前年より1頭当たり12万円~14万円ほど下がっているといい、和牛生産農家は厳しい経営に直面している。
こうした中、JAこばやしは独自に和牛生産農家を支援することを決め、今月10日から16日にかけて約1000戸の和牛生産農家に対し、飼育頭数に応じて配合飼料を無償配布した。1戸当たりの平均にすると20キロの配合飼料13袋で、合わせて計260トン。同JAは、昨年12月には酪農家への独自支援も行っており、全体の支援額は約3600万円に上るという。
JAこばやし畜産部の川野義彦部長は「JA管内では母牛の頭数を1万8000頭確保しており、こうした基盤を維持したい。農家の皆さんには無償配布の飼料を活用し、元気を出して取り組んでいただきたい」と話している。
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