耕畜連携「国産子実とうもろこし」による飼料原料の国産化を推進 フリーデン2023年2月15日
養豚から豚肉の加工・流通をはじめ飲食まで一貫経営で展開する株式会社フリーデンは、2003年から岩手県内で産官学協働の「飼料用米プロジェクト」を開始。休耕田を活用した飼料用米の栽培と「やまと豚」の生産に取り組み、耕畜連携による地域循環型農業を推進している。
飼料原料国産化へのチャレンジ
近年は飼料用米の生産量が頭打ち傾向になりつつあり、国内畜産事業者の多くが飼料原料を外的要因に左右されやすい輸入に頼っている状況にある。同社はこうした現状を打破し、日本の農業を元気にしたいという思いから、「子実とうもろこし」に着目し、2021年から国産化へのチャレンジを開始。2023年は、およそ150トンの収量を見込んでいる。
子実とうもろこしは、飼料用に栽培するとうもろこしのうち茎葉全体を収穫するのではなく、子実の部分のみを収穫して活用するもの。近年、国家的な戦略作物になり得る新たな国産飼料原料として注目されている。国産飼料原料の比率を高める取り組みにより、「日本の食糧自給率向上への貢献」「耕畜連携による持続可能な農業の構築」「休耕地の活用による農地の再生」「次世代の担い手の育成」「環境保全やCO2排出削減」「民間と行政機関とのパートナーシップ」などの効果や付加価値が期待できる。
将来的に同社は、豚の肥育後期に飼料構成比の約80%に当たる穀類すべてを国産原料化した飼料で育て、養豚農場も飼料を作った人の顔も見える安全・安心のプロセス構築をめざす。
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