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牛の早期妊娠検査を簡単に「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」販売開始2023年4月21日

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アイデックス ラボラトリーズは4月20日、牛の妊娠検査を目的とした動物用体外診断用医薬品「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査用キット」の販売を開始。血液を使った簡単な早期妊娠検査が農場で実施できるようになる。

新発売の「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」新発売の「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」

「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」は、人工授精後28日以降および分娩後70日以降の牛全血(EDTA処理済)などに含まれる妊娠関連糖タンパク(PAG)を検出することで、牛の妊娠(陽性)・空胎(陰性)を判定する。PAGは、牛の胎盤から分泌され、妊娠/空胎を確認する「ものさし」として有用な物質。

同社は、PAGを検出する牛の妊娠検査を目的とした動物用体外診断用医薬品として、2018年から生乳を使う「Alertys Milk Pregnancy エリーザキット」と、2021年からは全血を使用する「Alertys RVPT 牛用妊娠検査キット」を販売している。

「Alertys Milk Pregnancy エリーザキット」は、北海道を中心に国内で年間約30万検体分で使用されているが、機器等が必要なため検査機関に検体を送付し検査結果を入手するまでのタイムラグ(1日~1週間程度)が発生する。また、「Alertys RVPT 牛用妊娠検査キット」は、特別な機器が不要だが、多数検体を同時に検査することを想定しているため少数検体の場合効率的でないという面があった。

新発売の「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」は、1頭(1検体)に対し1キットを使用するため効率的に検査でき、検査方法が簡単。また、検体滴下から約20分で結果を得られるため、空胎牛を発見した際に、農場で速やかに意思決定ができる。同製品は保管温度が2℃~30℃のため持ち運びがしやすく、農場現場で使いやすいキットとなっている。

早期妊娠診断について

結果判定例結果判定例

牛の妊娠検査は従来、直腸検査および超音波検査によって行われてきた。いずれも実施者の技量が求められ、直腸検査の場合多くは人工授精後40~50日頃、超音波検査の場合早ければ人工授精後25日頃から実施されている。

一方、「Alertys OnFarm 牛用妊娠検査キット」を含むAlertysシリーズは、人工授精後28日から使えるため、超音波検査とほぼ同等の時期に実施者の技量によらない検査ができるようになる。早期診断の結果空胎と判明した牛は、獣医師による処置を受け再度人工授精を行うことで空胎期間の短縮につながる。

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