メタンガス排出削減へ アマニ脂肪酸カルシウム添加「牛用飼料」発売 兼松アグリテック2023年10月13日
兼松グループの兼松アグリテックは、農業・食品産業における地球温暖化問題の解決に向けた取組みとして、太陽油脂製のアマニ脂肪酸カルシウムを添加した乳用牛用および肥育牛用配合飼料を発売した。
今回、飼料に添加したアマニ脂肪酸カルシウムは、肥育牛のゲップ中に含まれる温室効果ガス(メタンガス)の排出削減効果があると報告されている。不飽和脂肪酸を飼料中に添加することで、牛などの反芻家畜のルーメン(第一胃)内でメタン生成の基質となる水素を消費することになり、メタン発生量が低下。過去の事例として、羊、乳用牛、肥育牛に対して脂肪酸カルシウムを飼料中に添加給与することで、非添加給与時と比較して対象家畜からのメタン発生量が低下した事例がある。
同社の親会社である兼松は、アスエネと連携し、CO2排出量の算定から削減まで企業の脱炭素経営をトータルサポートする体制を構築している。今後はCO2排出量の算定やCO2排出削減活動を行って生産した畜産物の取り扱いを予定している。
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