「空飛ぶ高圧洗浄機」で牛舎の暑熱対策を省力・安全に ECサイトで提供開始 デザミス2025年6月2日
デザミス株式会社は、清掃機器の世界最大手メーカーであるドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャー ジャパン株式会社および株式会社スカイコードが共同開発した「空飛ぶ高圧洗浄機」を活用した牛舎への遮熱剤塗布サービスをECサイト『Uマルシェ』で提供開始した。
徳島県内の酪農家にて行った実演施行の様子
全国的な猛暑の常態化により、酪農をはじめとする畜産現場では深刻な影響が広がっている。夏場には牛の妊娠率や搾乳量が低下し、体調不良や疾病、さらには死亡に至るケースも見られる。これらは畜産経営に直接的な損失をもたらし、経営の継続性すら危ぶまれる事態に直面している。加えて、物価高騰、乳価の低迷、人手不足などの構造的な問題も重なり、酪農家の戸数は年々減少している。このままでは、牛乳の安定供給体制にも支障が生じかねない。
そうした現状を打開する対策として、牛舎の屋根に遮熱塗料を塗布し、牛舎内の温度上昇を抑制する「暑熱対策」が注目を集めている。遮熱塗料の効果を最大限に引き出すには、塗布前の屋根洗浄が不可欠であり、その作業の質が遮熱性能に大きく影響する。しかし、従来の屋根洗浄は高所作業や足場の設置を必要とし、安全性や作業効率の面で大きな課題を抱えていた。こうした課題に応えるかたちで誕生したのが、「空飛ぶ高圧洗浄機」である。
この「空飛ぶ高圧洗浄機」は、清掃機器の世界最大手であるドイツ・ケルヒャー社の日本法人、ケルヒャー ジャパン株式会社と、ドローンソリューションを展開する株式会社スカイコードとの共同開発によって誕生した。ドローンに高圧洗浄機を搭載し、高所や傾斜面、狭所といった従来困難だった場所の洗浄を足場不要・非接触で実施できる。さらに、今回この技術を活用し、デザミス株式会社は牛舎への遮熱剤塗布サービスをECサイト『Uマルシェ』で提供開始した。作業の安全性と効率を飛躍的に向上させるこのサービスは、人手不足や作業負担に悩む現場にとって強力な支援策となる。
暑さにより厳しさを増す畜産現場において、ドローン技術と清掃機器の融合による新たな取り組みは、持続可能な酪農経営を支える大きな一歩となりそうだ。
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