【JA青年組織活動実績 最優秀賞】JA島原雲仙青年部南串支部 この味を未来へ2022年2月24日
第68回JA全国青年大会で行われた「JA青年組織活動実績発表全国大会」は審査の結果、最優秀賞(千石興太郎賞)には長崎県・JA島原雲仙青年部南串支部の「この味を未来へ」が選ばれた。
発表者は田島幹生さん。馬鈴薯の幻の品種「デジマ」への取り組みを発表した。
50年ほど前は主流品種だったが、今では出荷量の1%程度。表面はなめらかで甘みが強くホクホクとして美味しいが、収量が少なく、他品目と相場が変わらず農業経営としては成り立たないのが理由だ。青年部ではこれを復活させることに挑戦する。
しかし、発芽が悪く規格外品ばかりという1年目だったが、地域の祭りではデジマ目当ての行列ができていた。これを受けて安定した収穫量をめざして勉強会をJAの営農指導員を講師に行うなどで栽培する盟友も増えていった。
販売も地元の祭りから始まり、産業祭への参加などでPRでデジマへの評価が広まっていった。その後、小学校から敷地内の耕作放棄地で栽培してほしいとの食育活動の提案があり、収穫体験とともに、デジマの美味しさも子どもたちや保護者にも伝わった。
ふるさと納税サイトふるさとチョイスでは、雲仙市の返礼品として上位に君臨し、全国のじゃがいも・さつまいも部門では全1477品目中1位となった。ふるさと納税で市に入る税金は子どもたちのために使われることを知り、さらなる生産へのモチベーションにもなり、魅力を伝えるホームページも作成した。
デジマに関わった人たちみんなが笑顔になり、メンバーたちにとっては安定した収入になってきた。「まだ小さな取り組みだが、デジマがさらに広がっていけば、馬鈴薯の町としてデジマで町を盛り上げられると確信している」と田島さんは話した。
その他の発表者は以下の通り。
◎東北・北海道ブロック代表
「JA今金町青年部~創部60周年記念事業」北海道・JA今金町青年部 仁木宏直さん
◎関東・甲信越ブロック代表
「地域のために、未来のために!」栃木県・JAはが野青壮年部 細島岳志さん
◎東海・北陸ブロック代表
「繋がるから繋げるへ」静岡県・JA伊豆の国青壮年部 神田豊通さん
◎中国・四国ブロック代表
「地域は俺たちが守る~俺たちの挑戦が始まった」山口県・JA山口県青壮年部 濵﨑智宏さん
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