組合員の負託、消費者の期待に応える 全農2015年1月7日
JA全農賀詞交歓会
JA全農は1月6日に東京・大手町で平成27年賀詞交歓会を開催した。
今年の賀詞交歓会には、約650名が参集した。
中野吉實経営管理委員会会長は冒頭のあいさつで、26年2月の関東甲信地区の大雪に始まり、8月の広島北部での土砂災害、大型台風襲来や西日本での日照不足、御嶽山噴火と長野県北部地震など自然災害が多発し、多くの人命が失われ、生活被害だけではなく農業にも甚大な被害を受けた1年であったと26年を振り返った。
そして、「農協改革」についてふれ、政府改革案のポイントを、
1)農業を成長産業に、
2)そのためには単位農協が自由闊達に事業運営をすることが重要であり、今後必要な措置を考える、
3)その自由闊達な活動を押さえている組織の機能を見直す、
4)補完すべき役割の組織がより機能発揮できるようにする
と要約したうえで、「中央会の機能の見直しは3)から、全農の株式会社化は4)から導き出されたものだと考える」と語った。
そして、11月初旬に公表されたJA全中の「自己改革案」は、衆議院解散・総選挙のため、政府・自民党との調整は「これから」となっているのが実態であるにもかかわらず、1月4日付「日本経済新聞」の報道のように全国紙などが世論をリードしようとしていると批判。まだ、この問題について論評する時期ではないとした。
そのうえで「全農としては事業連として、皆様方のご協力を得ながら、日々、組合員の必要とされる生産資材、生活資材を調達し、供給をし続ける大きな責任があり、一歩でも立ち止まるわけにはまいらない」。さらに27年度は中期3か年計画の最終年度でもあり、産地づくり・販売力の強化・海外事業強化の「3大目標の達成に向けた取組みをさらに加速化し、農家組合員の負託に応えるとともに、消費者に安全・安心な国産農畜産物を届けるように取り組んでいく」。
そして「われわれは常に、体を張って、命をかけて、自らの事業の推進にあたってまいりたい、と考えている」とあいさつを締めくくった。
(写真)
あいさつする中野会長
(関連記事)
・「新鮮で安全な農産物の供給を」 JAへの期待 (15.01.06)
・農協改革、一致団結で乗り切ろう! 萬歳会長 (15.01.05)
・【2015 年頭所感】 JAグループ全国機関 (15.01.01)
・万全な畜産物価格決定を要請 27年度畜酪対策 (14.12.26)
・プラント施工管理担当者19名を初認証 JA全農 (14.12.26)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































