耕畜連携資源循環「3R」ブランド米を販売 JA全農ひろしま2020年2月14日
JA全農ひろしまは、耕畜連携資源循環ブランド「3-R(さん・あーる)」商品の企画・販売に取り組んでいる。このたびJA尾道管内の世羅町の世羅西地区で生産された「せらにしあきさかり」が、米では北広島町産の「おおあさこしひかり」に次ぐ2つ目の商品として販売が始まった。
「せらにしあきさかり」の収穫風景(世羅町世羅西地区)
JA全農ひろしまがSDGsの一環として取り組む耕畜連携資源循環 ブランド"3-R"とは、「地域の魅力を未来に伝える」をコンセプトに誕生した。畜産業で生まれた堆肥を、農作物や飼料用作物を栽培するための肥料として「再利用(RECYCLING)」する、「資源(RESOURCE)循環型農業」で生産された農畜産物の証しとなるブランドだ。そしてこの活動を「繰り返す(REPEAT)」ことが、地域の環境保全につながるというもの。
また、「耕畜連携」とは、米や野菜などを生産する耕種農家に畜産農家から堆肥を供給したり、逆に転作田などで飼料作物を生産し、家畜の飼料として畜産農家に供給するなど、耕種と畜産の連携を図る取り組みをいう。
こうした考えに基づいて生産された"3-R"ブランド商品は、「資源循環米」「循環野菜」「耕畜連携広島こめたまご」「耕畜連携広島和牛」「耕畜連携お米(マイ)ポーク」と同ポークの加工食品「広島のハンバーグ」として、同県本部が直営する直売所「とれたて元気市 広島店」(広島市)や、JA全農のインターネットショッピングモール「JAタウン」に出店した「広島とれたて元気市」などで販売している。
世羅西地区の生産者のみなさん
「せらにしあきさかり」の生産は、世羅町の小国地区の4つの集落法人──(農)上小国、(農)黒羽田、(農)大福ファーム、(農)きらり狩山──が設立した連携組織「おぐにフィールド」が、JA全農ひろしまとJA尾道市とともに、世羅地区内にある養鶏場の鶏ふんを使って製造した鶏ふん堆肥を10a当たり400kg以上施用し、生産する。また、節減対象農薬と化学肥料(窒素成分)の使用を慣行の2割以上削減して栽培している。
北広島町産の「おおあさこしひかり」は、地域で生産される牛ふん堆肥などを施用しているのに対し、「せらにしあきさかり」は地区内には養鶏場が多くあることから鶏ふんを使っている。
米の品種「あきさかり」は、この鶏ふんを使った栽培に一番適しているのだという。本格生産に先立ち「おぐにフィールド」メンバーの1つである「きらり狩山」の小迫高代表が試験栽培を行い倒伏が起こらないなど適性を確認した。
令和元年産の栽培面積は7haだったが、2年産は10haへ拡大する予定だという。同県本部米穀販売課の山本真一郎さんは「3-Rの取り組みに共感してくれる消費者が増え、もっと売れるようになればさらに面積を拡大できる」と今後に期待している。
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