豊かな海の再生へ ウニ養殖でJA鳥取中央 倉吉秋冬野菜生産部と連携2022年12月29日
鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会は、ウニ養殖の連携を始めたJA鳥取中央倉吉秋冬野菜生産部を、「鳥取の豊かな海の再生応援団」に認定。12月16日に、認定証の授与式を開催した。同プロジェクトは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる"日本財団「海と日本プロジェクト」"の一環として行なわれている。
鳥取県産キャベツの最大の産地である倉吉市は、西日本有数の肥沃な畑地帯。大山黒ぼくや大山の伏流水による豊かな土壌と水に恵まれた環境で、「倉吉すいか」の栽培技術を持つ生産者が、丹精込めてキャベツを生産している。
すいかの生産で培われた細やかな気配りと厳しい品質管理によって育てられた倉吉産キャベツは、15の規格に分類され、どれを手に取ってもしっかりと葉が巻きずっしりと重く、それでいてシャキシャキとした瑞々しい食感がある。
同プロジェクトに参画する鳥取県漁業協同組合は、10月下旬から、鳥取県のウニ漁港内養殖技術開発試験として、青谷支所と泊支所の2か所で漁港内の活用されていない区域(陸上、海面)を活用した試験蓄養を実施。ウニは食欲旺盛なことから、身入りや味に効果的な餌の安定的な確保が課題となっていたところ、JA鳥取中央倉吉秋冬野菜生産部が軽い虫害などで出荷できないキャベツやブロッコリーを安定的に提供することになった。
同プロジェクトの趣旨に賛同したJA鳥取中央倉吉秋冬野菜生産部の支援により、県産キャベツ等を用いたウニ養殖体制が実現したことから、同実行委員会は、同JAを「鳥取の豊かな海の再生応援団」認定した。
JA鳥取中央 倉吉秋冬野菜生産部の「鳥取の豊かな海の再生応援団」の認定証授与式で
認定式では、同実行委員会の國米委員が「未利用のウニの蓄養に未利用のキャベツをご提供いただき、育てていくことは意義深く、魚の仕事からこのように農業と連携ができると思っていなかった」と感謝を伝え、JA鳥取中央倉吉秋冬野菜生産部の高岡錦稔部長に認定証を授与した。
JA鳥取中央の蔵増専務は「鳥取の豊かな自然は、森林で蓄えられた水は川に流れ農地へ、そして最後は海へ。そしてまた雨になり循環している。森林組合、農協、漁協と協同組合による連携は自然環境にも食についても、地域の中で各共同組合が貢献していくとともに連携も深めてゆきたい」と、地域における生産者連携について語った。
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