中山間地域の農業維持にスマート農業 WEBミーティングで事例紹介 全農2024年12月25日
JA全農耕種総合対策部スマート農業推進室は12月20日に第2回Z-GIS・ザルビオWEBミーティングをオンラインで開き、スマート農業の事例紹介など情報交換をした。
第2回Z-GIS・ザルビオWEBミーティング
ミーティングにはJA全農県本部やJA、生産者など約370人の参加申し込みがあった。
産地でのスマート農業の導入事例を紹介したのは高知県の(一社)四万十農産の鈴木理事。
同社は四万十町内の5集落をベースにした集落営農法人で26haで水稲、ゆず、栗、大豆、しょうが、ピーマンなどを栽培している。
ザルビオを導入し、ほ場の管理とAI生育予測機能を使った栽培管理など行っている。
中山間地域でほ場は小さく点在しているため、ザルビオによって可視化し、作業の優先順位を決めたり、従業員で情報を共有し作業の指示などを行っている。今年は水稲を18haを栽培していたが、「大変な勢いで農地管理の依頼が増えており、来年は23haの作付けを予定。とても頭のなかで管理はできません」という。
ドローン2台も活用してザルビオのデータをドローンに投入して自動散布により可変施肥も実施している。水田の水管理システム「Farmo」も導入し遠隔のほ場の水管理はスマートフォンで行っている。
水稲は7品種を栽培しているため「ザルビオ導入で田植えから収穫までの管理が楽になった」という。
全ほ場で実施はできなかったが、可変施肥を行ったほ場では1等比率が100%となり品質向上にも貢献していると評価した。
鈴木氏は「増え続ける耕作放棄地をしっかり管理し、それを実現しているスマート農業に若い世代が興味を持ってもらい、農業を持続させていきたい」と意気込みを語った。
ミーティングではスマート農業推進室がザルビオの生育マップを活用した収量のムラ直しへの取り組み提案やZ-GISのキャンペーン紹介、スマート農業アクセラレーションサミットの紹介などが行われた。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日
-
キウイブラザーズ新CM「ラクに栄養アゲリシャス」篇公開 ゼスプリ2025年4月30日
-
インドの綿農家と子どもたちを支援「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」に協賛 日本生協連2025年4月30日
-
「日本の米育ち 平田牧場 三元豚」料理家とのコラボレシピを発表 生活クラブ2025年4月30日
-
「子実トウモロコシ生産・利活用の手引き(都府県向け)第2版」公開 農研機構2025年4月30日