JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
「新春座談会」いかに仕込むか【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2022年2月26日
座談会記事は、いつでも簡単にできるというものではない。まずテーマの設定、出席者の選別、そして座談会の進め方と、事前の準備が大変だ。しかし、年に一度はでかい企画としてやってみたい。それに最も適しているのは新年号で、いくつかの広報誌が、それぞれ工夫を凝らした座談会を掲載している。
実践的スマート農業論
JA庄内みどり「みどり」(山形県)
スマート農業について、内容が抱負でためになる企画である。国の旗振りにもかかわらず、スマートは農業普及しているとは言い難い。そもそも、スマート農業とは何かが知られていない。座談会では研修や担い手育成の会社を運営する専門家、スマート農業に挑戦している若手農業者、それに農事組合法人で働く青年が、JAの組合長・常務を交えて語り合っている。
6ページにわたり、極めて具体的、かつ実務的な内容がぎっしり詰まっており、スマート農業は単なる機械化ではないことなどがよく分かる。図表の文字が小さすぎるのが残念。
毎年定番の大作
JAとぴあ浜松「とぴあ」(静岡県)
毎年定番の「とぴあ」新年号の新春座談会である。園芸の大産地らしく、青果卸最大手の東京青で、果の社長と、JAの経営管理委員会会長が、6ページにわたる対談している。コロナ禍や卸売市場法の改正で、農産物の流通をめぐる状況も大きく変化しており、生産者にとっても関心が高く、新年号にふさわしいテーマだといえる。写真の大きさ、配置もよく、読み易い紙面になっている。
今回は東京から社長を浜松に招いたが、取材スタッフが東京などへ出向くこともある。日程調整など事前の準備が大変だが、新年号だけに労を惜しまず、いい紙面にしたい。
食料自給をアピール
JA京都にのくに「夢彦」(京都府)
食料を海外に頼ることの危うさから"国消国産"の必要性を訴えた座談会である。メンバーの選択がよい。(公社)京のふるさと産品協会の理事長を座長に、旅館の女将と農業女子グループの代表、それにJAの組合長が進行役で加わり、食料自給の重要さをアピールする内容になっている。
料理から子どもへの食育、農村の景観、京野菜まで、それぞれの立場から、幅広く話を聞き出している。座談会の写真は顔だけの写真になりがちだが、出席者の仕事(事業)に関連する場面や、座談会の話題に関連するイメージ写真を添えてあるのもよい。
本シリーズの記事一覧は下記リンクよりご覧下さい。
【ヒント&ピント ~JAの広報誌から~】
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(166)食料・農業・農村基本計画(8)農業の技術進歩が鈍化2025年11月1日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(83)テトラゾリルオキシム【防除学習帖】第322回2025年11月1日 -
農薬の正しい使い方(56)細菌病の防除タイミング【今さら聞けない営農情報】第322回2025年11月1日 -
酪農危機の打破に挑む 酪農家存続なくして酪農協なし 【広島県酪農協レポート・1】2025年10月31日 -
国産飼料でコスト削減 TMRと耕畜連携で 【広島県酪農協レポート・2】2025年10月31日 -
【北海道酪肉近大詰め】440万トンも基盤維持に課題、道東で相次ぐ工場増設2025年10月31日 -
米の1等比率は77.0% 9月30日現在2025年10月31日 -
2025肥料年度春肥 高度化成は4.3%値上げ2025年10月31日 -
クマ対策で機動隊派遣 自治体への財政支援など政府に申し入れ 自民PT2025年10月31日 -
(459)断食:修行から管理とビジネスへ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年10月31日 -
石川佳純が国産食材使用の手作り弁当を披露 ランチ会で全農職員と交流2025年10月31日 -
秋の果実王 旬の柿を堪能 福岡県産「太秋・富有柿フェア」開催 JA全農2025年10月31日 -
「和歌山県産みかんフェア」全農直営飲食店舗で開催 JA全農2025年10月31日 -
カゴメ、旭化成とコラボ「秋はスープで野菜をとろう!Xキャンペーン」実施 JA全農2025年10月31日 -
食べて知って東北応援「東北六県絆米セット」プレゼント JAタウン2025年10月31日 -
11月28、29日に農機フェアを開催 実演・特価品販売コーナーを新設 JAグループ岡山2025年10月31日 -
組合員・利用者に安心と満足の提供を 共済事務インストラクター全国交流集会を開催 JA共済連2025年10月31日 -
JA全農と共同開発 オリジナル製菓・製パン用米粉「笑みたわわ」新発売 富澤商店2025年10月31日 -
【スマート農業の風】(20)GAP管理や農家の出荷管理も絡めて活用2025年10月31日 -
農業経営効率化へ 青果市況情報アプリ「YAOYASAN」に分析機能追加 住友化学2025年10月31日


































