JAの活動:今さら聞けない営農情報
有機農業とは52【今さら聞けない営農情報】第171回2022年10月15日
現在、バイオスティミュラント(以下BS)にどんな製品があるか具体的にご紹介しており、今回は③アミノ酸およびペプチド資材です。
アミノ酸は生命活動に必須のもので、複数のアミノ酸が結合してタンパク質がつくられ、タンパク質によって作物の体が作られます。一般的にタンパク質は多数のアミノ酸が結合して作られますが、数個のアミノ酸が結合したものをペプチドといい、小さなタンパク質といえます。
作物は、根から吸収した肥料成分やミネラル分から光合成を通じてアミノ酸を合成します。そのアミノ酸を原料にしてタンパク質をつくって生育しますので、根か吸収できる養分が少なかったり、光が足りなかったりするとタンパク質の原料であるアミノ酸の合成が進まず、結果として生育が滞ることになります。そんな時に外部からアミノ酸を供給してやると、作物はそれを材料にしてタンパク質をつくり、生育できるようになります。
このような理由で、アミノ酸やペプチド資材を施用してあげると、作物の生育が旺盛になり、収量や品質にもプラスにすることができます。特に、天候不順など作物の生育に不利な条件が重なっている時に、アミノ酸・ペプチド資材が作物の生育を助け、まさにBSとしての機能を発揮します。
アミノ酸およびペプチド資材には多数の製品があり、葉面散布する液肥タイプや土壌改良に使われる粒状肥料タイプのものなど、多くが肥料資材として流通しています。
多くの資材が環境ストレスから作物を守り、生育を促進し、作物の生育に害をなす土壌中の塩類集積などの改善、固定されたリン酸の解放や必須ミネラルの供給といった機能を発揮します。
ただし、その用途や効能は製品の中に含まれるアミノ酸成分や副原料によって異なってきますので、製品を選ぶ際には、それぞれの製品ラベルをよく読んで選ぶようにします。
多数の商品があり紹介しきれませんので本稿での商品名紹介はいたしません。商品名については、適宜ネット検索してご確認下さい。
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