JAの活動:ヒント&ピント ~JAの広報誌から~
人物紹介を写真で引き付ける【ヒント&ピント~JAの広報誌から】2022年12月24日
JAの広報誌で最初に読者の目を引くのは写真である。これがなかなか難しい。表紙の定番は子ども(家族)と女性だが、最近は中面とのセットで同じ人物が登場するケースが多い。同じポーズでは面白くないし、極端なやらせははばかられる。工夫の跡がみられる広報誌を選んだ。
JAの広報誌だけに、元気な農業者を取り上げるのは定番であり、各JAともさまざまな工夫がみられる。JA山武郡市は「輝きファーマー」のタイトルで、両親とともにナスを栽培する女性の農業者を紹介している。普通は経営状況を詳しく紹介することが多いが、就農のきっかけと、作業の進め方、将来の夢、そして家族のことについてさらりとふれている。
とかく人物紹介は本人の紹介だけになりがちのなかで、一人息子とのツーショットを添えてあるのもほほえましい。サブ写真の作業風景もよいが、メインの写真とダブルのはもう一工夫ほしい。
周りの風景を添えて
JAいずみの「JAIZUMINO](大阪府)
人物写真の場合、農作業のポーズを注文するケースが多いが、不自然なポーズより、この写真のように稲束を持ったやらせも、表情次第では見せる写真になる。一瞬の表情をものにするのは難しいが、よくとらえている。
加えて、背景の関西地方の農村に典型的な農家が写っており、稲穂とセットで郷愁を感じさせる。
人物紹介はあまり見られない一人称だが、それならそれで最初に簡単な経営と人物物紹介の要約を入れ、小さな見出しをちりばめると、文章も、左面の写真も生きてくる。見出しをうまく使いたい。
子どもや女性は広報誌の顔(写真)になりやすいが、男性はなかなか難しい。ましてそれが複数となるとお手上げで、それぞれが畑や田んぼでバラバラに棒立ちになったり、トラクターの周りでしかめっ面で立っていたりするケースが多い。「こうぐり」の営農指導員の紹介はこの難しい課題をうまくクリアしている。
四万十ニラ部会での指導の紹介で営農指導員(中央)とニラ部会の部会長ニラ青壮年部の部長の3人だが、呼吸のあった雰囲気からニラ部会の活力が感じられる。県1JAになってまだ日が浅く、管内は広い、部会の位置を示す地図があってもよい。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































