JAの活動:今さら聞けない営農情報
農薬の正しい使い方(36)【今さら聞けない営農情報】第302回2025年6月14日
「いまさら」では農薬を正しく、安全に、しかも高い効果を得るため、農薬の正しい使い方の基礎知識をご紹介しようと考えています。農薬の防除効果は、有効成分をいずれかの方法で作物に付着または吸着させることができてはじめて発揮されますので、高い効果を発揮させるには、有効成分をいかに効率よく作物に付着させるかが鍵となります。すでに、水に希釈して散布する剤型を題材にそれらを効率的に作物へ付着させる方法について整理しました。現在は、製剤をそのまま散布する農薬の散布機械をご紹介しています。
1.人力散布器(つづき)
(3)ジャンボ剤等拡散性製剤の散布
④楽粒(らくりゅう)
楽粒とは、北興化学工業株式会社が開発した拡散型製剤です。水田の中に入ることなく、畦畔からの散布や水口からの流し込み、無人航空機による散布など、様々な方法で散布することが可能な製剤です。楽粒の製剤が水面に触れると速やかに田面水上を粒が拡散しはじめ、やがて水田全体に楽粒が行き渡って、有効成分を水田全体に拡散します。
楽粒の特長は次のとおりです。
▷拡散性に優れ、楽粒が田水面に触れると速やかに粒が広がり始め、有効成分も隅々まで拡散します。風や水の流れも利用して広がっていくため、均一に散布しなくても効果を発揮します。
▷水田に入らず散布できます。水田に入らずに、畦畔からの動噴散布や手散布、水口からの流し込 み施用、無人ヘリやドローンによる散布など散布方法で楽に散布できます。
▷省力性に優れ、散布量は10a当たり250gだけで済み、従来の1キロ粒剤よりも軽く、省力的に散布できます。
前回までのジャンボ剤、豆つぶ剤、FG剤と同様に、楽粒も田面水を介して水田内を拡散するため、散布時には十分な水深が必要です。特に、藻や浮きワラなどが田面水を覆っている場合には拡散が邪魔されて有効成分が水田全体に拡散できなくなります。また、拡散が邪魔されて多くの楽粒が偏っている部分などでは、有効成分が部分的に濃くなり薬害の発生を助長する原因にもなります。
他の拡散性製剤と同様に、楽粒を薬害も無く正しく効果を発揮させるためには、①漏水対策をしっかり行って5~6cmの水深を保つこと、②土壌の均平が保たれ田面露出などがないこと、③藻などの発生がないこと、④吹き寄せのゴミなどがないことといった条件を守る必要があります。
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