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JAの活動:JA全農の若い力

【JA全農の若い力】全農ET研究所 中西果歩さん 経験積み技術磨く2026年3月2日

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JA全農ET研究所(本場:北海道上士幌町)は優秀な牛の受精卵を別の個体の子宮に注入し、妊娠・出産させる技術、ET(Embryo Transfer:受精卵移植)に取り組み、畜産農家の所得向上、和牛の畜産生産基盤を支えている。今回は本場で働く2人の若い力を紹介する。

JA全農ET研究所 ET推進課 中西果歩さんJA全農ET研究所 ET推進課 中西果歩さん

酪農学園大学(北海道江別市)の獣医学類で牛の削蹄(ひづめを削る)を学んだ中西果歩さん(26)は就活で、いくつかの民間企業とET研とを訪ねた。牛の繁殖に興味があって、循環農学類でも学んだ中西さんに先生がET研を勧めたが、「ちゃんと見て選びたい」と思ったのだ。

ET研は業務量も獣医も多く、経験が積めるし効率的で牛の負担も少なそうだった。採れた受精卵の品質検査が厳しいのも気に入った。農家の手に渡り受胎率に関わるからである。

受精卵を提供する繁殖牛から採り出した受精卵を乳牛の子宮に移植し、乳牛から和牛が生まれる。和牛繁殖牛は1年で1頭の子牛を産むが、ET技術を使えば年約21頭もの子牛が生産できる。中西さんはET推進課(当時は生産課)に配属された。同課の業務は、農家が生産している乳牛への受精卵の移植だ。

中西さんは獣医資格があるので採卵にも関わる。また、採卵当日に移植するため、移植する乳牛に行う排卵同期化処置も手掛ける。

一人三役もの仕事に打ち込む中西さんだが、入会当初は「意外とすぐにはうまくならないな」と感じた。「頭数をやらないと」、つまりは経験値である。

「牛のお尻に左手を入れて、子宮にバルーンを設置して空気を抜いて移植(採卵)するのですが、子宮頚管を通せるようになるのに3、4カ月かかります。先輩によって教え方もいろいろで、擬音が多い人もいれば理詰めの人もいて。それぞれ学びながら、自分流の正解を探しました」と中西さんは話す。

採卵のために手を入れる直前、麻酔を打つと腸の動きが止まる。黒毛和牛とホルスタインとで打つタイミングが違うことは、移植師に教わった。人のアドバイスを素直に聞けるのが強みのようだ。

移植卵は高いので「ちゃんと受胎するよね?」と酪農家に聞かれたことがある。中西さんは「突然死ななければ大丈夫でしょう」と明るく返した。「酪農家さんの質問も半分冗談でしたが、やっぱり切実なんです」

排卵同期化前にエコーで子宮・卵巣の状態を確認する中西さん㊧排卵同期化前にエコーで子宮・卵巣の状態を確認する中西さん㊧

受胎率は全国平均で46%ほどだが、ET研は63%だ。排卵同期化などによりできるだけ凍結卵でなく新鮮卵を移植しているのが一因だ。

受胎率は牛の(健康)状態にも左右される。触診したり、エコーをあてたり、酪農家から話を聞いたり。高泌乳牛であると聞けば「ちょっとだけ配合飼料を減らしてみましょうか」などとアドバイスする。

排卵同期化処置の時、黄体確認の時、そして受精卵の移植の時。「同じ酪農家さんのところにはマックスで月3回しか行けないので、話すきっかけがあるのは楽しいです」と中西さん。「子牛は高く売れますか」と尋ね、相場を教えてもらうこともある。

全農の役割を聞いてみると「一般の株式会社って会社の利益を増やすことが目標じゃないですか。それに対して全農もその下にあるET研も、全国の農家・生産者と消費者の双方に利益になることをめざす協同組合です。株式会社だけじゃ世の中つまらないでしょう」という答えが返ってきた。

採取した受精卵は、移植に適すかどうか検卵した後、すぐ新鮮卵で移植する場合と、凍結する場合とがある。採卵当日の新鮮卵での移植は、凍結による損傷がないので受胎率が高くなる。中西さんは、現在は十勝に限られている凍結していない新鮮卵の移植を道東地域にも広げたい。できていないのは「回ってくれる人」が少ないから。同僚も増えて欲しいが、「道内のJAには移植師がけっこういる」ので、ET研の外の人や団体とネットワークを組むことで解決しないか、とも考えている。

自身については「『中西と一緒に仕事したいな』と思われたい。楽しい、だけでなく、『これから』の話もできたらうれしいです」。共に働くET研内外の人のことも農家のことも、常に人を見つめる中西さんの情熱は、連携の輪を広げながら畜産・酪農の明日を拓(ひら)いていくだろう。

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