【TPP】全森連が林農水相に申し入れ2013年4月27日
全国森林組合連合会の佐藤重芳代表理事会長は4月19日、政府の「TPP交渉参加に対する決議」書を林芳正農林水産大臣へ渡し、国益を第一に、撤退を含む明確な方針を持って交渉に臨むよう訴えた。
全森連は、決議書の中で、「戦後営々と育て上げてきた森林から生産された木材は、市場価値が暴落し、その管理すら放棄せざるを得ない状況」であること、「同組合の160万組合員は戦後疲弊した日本の森林を再生し、林業および山村地域の経済、雇用を協同の力で守りながら、林産物の供給、水源の保全、国土の安全、地球温暖化防止といった多方面機能を国民に提供してきた」ことを強調した。
全森連はTPP交渉参加が日本の森林、林業のこれ以上の崩壊の引き金を引くことにならないよう、地球温暖化対策や木材自給率向上のための、森林整備に不可欠な合板、製材の関税維持に最大限配慮し、守るべき国益を第一に撤退を含む明確な方針をもって交渉に臨み、十分な情報を国民に提示するよう強く求めた。
(写真)
佐藤・全森連会長(左)と林農水相
(関連記事)
・【TPP】米国政府、日本参加を議会に通知(2013.04.25)
・【TPP】国民が納得できる交渉を 萬歳全中会長(2013.04.24)
・【TPP】断固反対を粘り強く展開 JA全中(2013.04.09)
・【TPPで農業はどうなる?】TPPと北海道農業と日本の食料のゆくえ(2013.03.29)
・【特別インタビュー】作家・森久美子さん(食料・農業・農村政策審議会企画部会委員) (13.03.29)
・【緊急インタビュー】安倍首相・TPP参加表明 国民の生活が幸せになるのか? 鈴木宣弘・東大教授 (13.03.21)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日