TPP参加をとめる!2000人が集会とデモ2013年5月27日
5月25日東京都内で開かれた「TPP参加をとめる! 5.25大集会」には全国から2000人が参加。「まだ遅くはない。日本はTPP交渉の席に着くべきではない」などとする集会アピールを採択。集会後は銀座でデモ行進を行った。
(写真)
芝公園から銀座までデモ行進した
TPP反対で一致す農業団体、市民団体、消費者団体、労働組合などで構成する「STOP TPP! 市民アクション」が主催し港区の芝公園で開かれた。
この集会への賛同団体は300団体に達し、北海道から沖縄まで47都道府県から約2000人が手弁当で参加した。主催団体を代表してあいさつした全日本農民連の白石会長は、安倍首相が聖域は確保できるとして参加表明して以来、日米二国間協議の内容などで聖域は確保できないどころか、米国からさらに譲歩を迫られる可能性があることなどが次々と明らかになっていることを厳しく指摘、TPPは経済主権と食料主権を放棄するもので全国に改めて断固参加阻止の運動が広まっているとして「大義はわれわれにある」と訴えた。
集会にはTPP反対する野党国会議員もかけつけた。また、農業団体だけなく、医療や労働、消費者団体などが次々と問題点をアピール。「TPPは世界にとって害のある協定。世界と連帯してやめさせることが重要」などの指摘も出た。 集会では「秘密主義のTPP交渉は情報開示も国民的な議論もない。しかし、TPP参加で支払う代償はあまりにも大きく、命も暮らしも雇用も地域経済も壊される。貿易をはじめ経済活動は人々の豊かな暮らしにためにあるべき。主権を尊重しあうものでなければならない。なんとしてもTPP交渉参加を撤回させよう」とのアピール採択した。
集会後は2000人が銀座に向けてTPP参加反対を訴えてデモ行進。銀座4丁目の交差点ではデモの通過を待つ人々のなかから「がんばって!」の声も飛んだ。また「でもこれ、マスコミは報道しないんだよな」との声も聞かれた。
(写真)
上:「グローバル大企業から命と暮らし、主権を守ろう」と訴える集会主催者ら
下:全国から2000人を超える参加者であふれた芝公園
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