【TPP】決議ふまえ全力尽くす 林農相2013年7月23日
マレーシアのコタキナバルで行われているTPP交渉に日本の参加が認められる見通しになっている。7月23日、林芳正農相は定例会見で衆参農林水産委員会や自民党の決議をふまえて重要5品目を関税撤廃の例外とするなど、国益を守り抜くために全力を尽くすと強調した。
林農相は「これまでもTPP交渉については、わが国として守るべきものは守り、攻めるべきもの攻めるということによって国益を最大限実現するという基本的姿勢を明らかにしてきた。正式に今日、交渉参加することになったのでしっかりと対応していきたい」、「(参院選で)公約にも掲げて戦ってきた。さらに気を引き締めてがんばっていかなければならない」などと述べたほか、「それぞれの会合について個別にどう対応するのか、(交渉)方針は答えることはできないが、重要5品目の聖域の確保については、衆参両院の農林水産委員会、自民党の決議をふまえて国益を守り抜くため全力を尽くす」と強調した。
また、日本が農産物の重要5品目を関税撤廃の除外とするなどを求めた国会決議を交渉参加国について説明するかとの問いに対しては、「参院では英訳をして米国や豪州などに送付している。相手もご存じではないか」と答えた。
さらに、重要5品目の考え方について「たしかに5品目のなかでも米は生産額が大きくわれわれの試算でも影響がもっとも大きい」としながらも「しかし、決議は5品目とも重要品目ということ。決議にもとづいてしっかり対応していく」と繰り返し強調した。
23日は交渉参加手続きが完了し次第、TPP政府対策本部長の甘利明経済再生担当大臣に現地から報告が入る。これを受けて甘利大臣が記者会見することになっている。
(関連記事)
・安倍総理、経済政策を優先 記者会見で強調 (13.07.22)
・関税撤廃、大都市圏も影響甚大 TPP試算 (2013.07.19)
・TPPや都市農業で要請 新世紀JA研究会(2013.07.12)
・GDP1兆3000億円減 鈴木教授のTPP影響試算(2013.06.19)
・孫崎享氏「TPP参加に歯止めを」 農協研究会(2013.06.10)
・【TPP】農業・食品の除外こそ国益 鈴木教授(2013.05.24)
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】豆類、野菜類、花き類にタバコガ類 府内全域で多発のおそれ 京都府2025年8月26日
-
【注意報】黒大豆・小豆に吸実性カメムシ類 府内全域で多発のおそれ 京都府2025年8月26日
-
【注意報】ネギ、豆類、花き類にシロイチモジヨトウ 府内全域で多発のおそれ 京都府2025年8月26日
-
【注意報】ネギ、ブロッコリー、ダイズにシロイチモジヨトウ 県内全域で多発のおそれ 埼玉県2025年8月26日
-
【注意報】水稲に斑点米カメムシ類 平坦地域で多発のおそれ 奈良県2025年8月26日
-
【JAの安心・安全な24年産米調査】直播栽培 増える見込み 特別栽培は足踏み(4)2025年8月26日
-
ひとめぼれの概算金2万8000円 営農継続と安定供給めざす 全農みやぎ2025年8月26日
-
「はえぬき」の概算金2万8000円に 通年販売見通し設定 全農山形2025年8月26日
-
AIは7年産米相場動向予測になんと答えるのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年8月26日
-
米価 2週連続で上昇 5kg3804円2025年8月26日
-
大分県産の旬の野菜・果物が"モリモリ"大集合 参加型イベント、試食や販売も JA全農おおいた2025年8月26日
-
人気のフルーツが合体「ふる~じょんグミ」新発売 JA全農2025年8月26日
-
パックごはん全商品を値上げ JA全農ラドファ2025年8月26日
-
アグリキッズスクール第2回を開催 みかんジュース工場を見学 JAかみましき2025年8月26日
-
ミニトマトの目揃い会を開く JA鶴岡2025年8月26日
-
スマート農業イノベーション推進会議(IPCSA)が始動 技術実証から普及、課題解決の場へ 農研機構2025年8月26日
-
GREEN×EXPOにアフリカから30か国が参加表明、4カ国と公式参加契約調印 国際園芸博覧会協会2025年8月26日
-
国産小麦の高品質化に役立つ新たな育種素材開発に成功 農研機構2025年8月26日
-
こども農業体験「稲刈り体験&田んぼの生きもの調査」参加者募集 JA全農にいがたなどが協力 新潟市2025年8月26日
-
農水省事業 令和7年度「全国ジビエフェア」参加店舗募集 ぐるなび2025年8月26日