若手農業者、TPP抗議の座り込み2013年12月2日
全国農協青年組織協議会(JA全青協)を中心とする若手農業者たち150人が、12月2日午後5時から、衆議院第2議員会館前でTPP(環太平洋連携協定)交渉への反対を訴え座り込みを行った。
TPP交渉は12月7日からシンガポールで、年内最後の閣僚会合が開かれる。
JA全青協では2010年に菅直人首相(当時)が突如としてTPP参加をめざすと表明してから、一貫して参加反対を訴えてきた。このシンガポール会合は、年内妥結に向けて大きなヤマ場になると見られており、この会合を前に改めて抗議の姿勢を表したものだ。
JA全青協の山下秀俊会長は、「なし崩し的に交渉がすすめられるのでは、という不安がある。次世代のために、食と暮らしと命を守るため、全国盟友の心をひとつにして徹底的に最後まで運動しよう」と呼びかけた。 そのほか、「多くの日本人の食と命を守ってきたのはわれわれ農業者だ。政府はわれわれの思いに耳を傾けてほしい」(黒田栄継・北海道農協青年部協議会会長)、「重要5品目は必ず守るという約束を必ず守ってほしい。1mmも負けない交渉をしてほしい」(高塚光春・鳥取県農協青壮年連盟委員長)など、JA全青協理事や各地域の委員長が決意を訴えたほか、国会議員らが応援のメッセージを送るなどした。
JAグループをはじめとする関係団体は12月3日正午から東京の日比谷野外音楽堂で「TPP決議の実現を求める国民集会」を開く。
(写真)
上:「こころをひとつに」徹底した運動を訴える山下会長(右)
下:国会前でシュプレヒコールをあげる全国の盟友ら。
(関連記事)
・12月3日、TPP決議の実現を求める国民集会(2013.11.25)
・JA全青協が農水省と意見交換(2013.10.31)
・JA全青協と国会議員 日本農業の行く末を討論(13.10.30)
・経営所得安定対策の見直しを議論 自民党 (13.10.29)
・全青協、女性協が街宣 「TPPを知ってほしい」(2013.10.01)
重要な記事
最新の記事
-
米の作況指数の公表廃止 実態にあった収量把握へ 小泉農相表明2025年6月16日
-
【農協時論】米騒動の始末 "瑞穂の国"守る情報発信不可欠 今尾和實・協同組合懇話会委員(前代表)2025年6月16日
-
全農 備蓄米 出荷済み16万5000t 進度率56%2025年6月16日
-
「農村破壊の政治、転換を」 新潟で「百姓一揆」デモ 雨ついて農家ら220人2025年6月16日
-
つながる!消費者と生産者 7月21日、浜松で「令和の百姓一揆」 トラクターで行進2025年6月16日
-
【人事異動】農水省(6月16日付)2025年6月16日
-
3-R循環野菜、広島県産野菜のマルシェでプレゼント 第3回ひろしまの旬を楽しむ野菜市~ベジミル測定~ JA全農ひろしま2025年6月16日
-
秋田県産青果物をPRする令和7年度「あきたフレッシュ大使」3人が決定 JA全農あきた2025年6月16日
-
JA全農ひろしまと広島大学の共同研究 田植え直後のメタンガス排出量調査を実施2025年6月16日
-
生協ひろしま×JA全農ひろしま 協働の米づくり活動、三原市高坂町で田植え2025年6月16日
-
JA職員のフードドライブ活動で(一社)フードバンクあきたに寄贈 JA全農あきた2025年6月16日
-
【地域を診る】「平成の大合併」の傷跡深く 過疎化進み自治体弱体化 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年6月16日
-
いちじく「博多とよみつひめ」特別価格で予約受付中 JAタウン2025年6月16日
-
日本生協連とコープ共済連がともに初の女性トップ、新井新会長と笹川新理事長を選任2025年6月16日
-
【役員人事】日本コープ共済生活協同組合連合会 新理事長に笹川博子氏(6月13日付)2025年6月16日
-
【役員人事】2027年国際園芸博覧会協会 新会長に筒井義信氏(6月18日付)2025年6月16日
-
農業分野で世界初のJCMクレジット発行へ前進 ヤンマー2025年6月16日
-
(一社)日本植物防疫協会 第14回総会開く2025年6月16日
-
農業にインパクト投資を アンドパブリックと実証実験で提携 AGRIST2025年6月16日
-
鳥取・道の駅ほうじょう「2025大大大スイカフェスティバル」22日まで開催中2025年6月16日